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第88話 キス

「まぁ結局、何が言いたいのかっていうと……とりあえず、ここから先、色んなことがあるけど……一緒に頑張ろうよ、自分に嫌になることなんて沢山あると思うけどさ……だからと言って、自分や自分の同族に幻滅するのは……違うじゃないかな?」


 ……そうだ、私が言いたかったのを総括するとこんな感じだ……リンに届いたかな?

 そう考えながらリンを見ると……笑っていた。


「……そっか……そうだよね」


 リンの涙はすっかり治まり、元の笑顔を見せてくる。

 やっぱりリンは笑顔が似合う。


「……ごめんね、ルリルリ。『アタシ』、自分を見失ってた」

「いいよ、元のリンに戻って嬉しいよ」


リンの笑顔を見て、私も自然と笑みを浮かべた


「……ありがとう」

「……リン?」


 リンは私の腕にツタのように絡んできて……ほぼゼロ距離の位置に顔を持ってきた。


「ルリルリ……貴方のおかげで、自分に自信を持てたよ」

「……リン? 大丈夫?」

「これから一緒に頑張ろうね……」


 そう言うとリンは……私の唇に、自身の唇をくっつけた!?

 こ、これは……。


「え、ちょっと……リン?」

「おやすみ……ルリルリ」


 リンはおやすみの挨拶を言って……目を閉じてしまった。

 どどどど、どういうこと? 私……キスされた?

 どうしよう……女同士なのに……キスしちゃった?

 いや、風呂とかベッドが一緒な時点で……あぁもう!


 ……心臓バクバクだ……ね、寝られるかな?

 と、とりあえず……め、目を閉じよう……うん。



「……2人とも、寝たようやなぁ」

「うん……リンちゃん……自分から……話せた……みたいだね」


 ラピスとキセノンは、瑠璃とリンが寝たのを確認し、小声で会話を始める。

 ……2人は、瑠璃とリンの一部始終を見守っていたのだった。


「幸せそうに寝ているようやなぁ……」

「うん……リンちゃん……吹っ切れた……感じ……する」


 ラピスは静かに体を上げ、2人の寝顔を観察していた。

 リンの寝顔を見て……ラピスは、少々納得のいかない表情を浮かべていた。


「……それにしても、ウチ、『先越されて』もうたわ……ほんま悔しい……」

「ラピスちゃん……リンちゃんのこと……大好き……だもんね」

「……ひとりぼっちだったウチを受け入れてくれたのは、リンはんや……リンはんがおらんかったら、みんなとも会えんかったし……」


 ……ラピスはリンに、静かに思いを寄せていた。

 風呂や添い寝も躊躇しなかったのは……「リンと一緒だから」であった。


「リンちゃん……ラピスちゃんの事……仲間としか……見てないみたい……」

「……ま、ウチはリンはんが幸せそうならそれでええけどな」


 ……リンは悔しさを醸しつつ……どこか納得しているような様子で、再び横になった。

 そんな様子を見て、キセノンは翼をラピスに被せる。


「リンちゃんは……その前に……ゴルドちゃん以外の……男性と……話せるように……なろう」

「む、無理や……ウチ、『男が大の苦手』なんの知っとるやろ……」

「でも……そろそろ……前に……進まないと……」

「む、無理やって……と、とりあえずウチは寝るで、おやすみ」


 ラピスは顔を赤らめつつ、目を閉じた。

 キセノンはしばらくの間3人を見つめていた……寝たことを確認すると、キセノンは笑みを浮かべた。

 そして……3人を包み込むように翼を広げた。


「ふふ……私は……みんなのこと……大好きだよ……おやすみ……」


 キセノンは……目を閉じた。

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