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第73話 猫のやるべきこと

「うーん……皆さんの言っていることはよくわからないですけど……皆さんを見て、自分がやるべきことが見えてきた気がします!」

「……やるべきこと? それって何?」


 私が質問をすると、アリスさんは元気一杯に答えた。


「はい! ダンジョン探索です!」


 ダンジョン探索……そっか。


「……それは確かに、アリスさんにしかできないことかもね」

「はい! 私、これからどうなるかわからないですけど……とりあえず、日本には存在しなかったダンジョンを駆逐して、日本の皆さんを安心させたいです!」

「日本人を安心させたい?」

「はい! 食べ物を恵んでくださった優しい人たちのためにも、頑張りたいんです! ダンジョンを潰していけば、皆さんが安心してくれる……そうすれば、優しいが沢山広がると思いませんか?」

「優しいが広がる……か」


 確かに、ダンジョンを潰していけば、日本国民も、ダンジョンから守ってくれるサンルート人を認めてくれるかもしれない。

 現にあのチャラい集団だって、最初はからかっていたけど、守られたら何も言わなくなったし。


「私、決めました! ダンジョンから出たら、探索者の仲間を集めて、冒険に出かけようと思います!」

「冒険か、いいかもね。私、応援するよ……ただ、本当に気を付けてね、いつどこで犯罪に巻き込まれるかわからないから」

「ありがとうございます、瑠璃さん!」


 私とアリスさんは、笑顔で握手をした。


「アタシも応援しちゃうよ! リスリス!」

「ウチも応援するで」

「まぁ、気を付けて行けよ!」

「私も……応援……する」

「皆さん! ありがとうございます!」


 アリスさんは感謝の念を述べ、頭を下げた。

 うん、きっとアリスさんならいける、私はそう信じてる。


「……みんな! あれ!」

「あはは、話してるとすぐやなぁ」


 リンが指を差す先……そこには巨大な魔石があった。

 私たちは足早にそこに近づいた。


「それじゃ、リスリス! 貴方の新しい第一歩を祝して、破壊しちゃって!」

「はい! でやぁ!」


 アリスさんは魔石に向かって思いっきりパンチし、それを粉々にした。

 そしてしばらくして……光が私たちを覆った。

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