第53話 添い寝
ラピスが掛け布団を持ち上げ、中に入った。
「ほら、ルリルリ!」
「ちょっと、押さないでよ!」
リンに押され、私はラピスが入るベッドへと強制的に潜らされた。
しかも……。
「ほな、瑠璃はんこっちや」
「ななな、なんで腕掴むの!?」
「いや、こうしないと入らんやん」
ラピスが私の方腕を掴み、こちらに近づいてきた。
ラピスの体温暖かいな、ちょうど寒くなってきたし……ってそうじゃなくて……。
「じゃあ、アタシはルリルリの上!」
「上!?」
リンが掛け布団を思いっきり持ち上げ、私の上に乗っかってきた。
リンが私の上に乗っかり、まるで抱き枕を抱くように私の体を包み込む。
リンの体温も暖かい……汗かいちゃうかも……ってああもう! 何考えてんの私!
「ノンノン! これでノンノンのスペースできたよ!」
「ありがとう……じゃあ……失礼……する……」
そ、そうだ、これはキセノンが狭いベッドに入るための措置だ、仕方がない、仕方がないんだ……。
それに私たちは女同士、何らおかしくはない、おかしくはないんだ……。
キセノンが私のもう片方の腕を掴む……キセノンの体温は……予想通りというべきか、かなり低いように思えた。
「えへへ、ノンノンの翼、やっぱり暖かいね!」
「ありがとう……リンちゃん……瑠璃ちゃんは……どう?」
「あ、うん……暖かいよ」
キセノンは私たち3人を覆いつくすように、翼を被せる。
ラピスとリンの体温が高いのも相まって、なんというか……バランスが取れている。
「どう? ルリルリ? 眠れそう?」
「う、うん……」
「アタシ……バリ重かったりする?」
「だ、大丈夫……」
リン! 耳元で囁かないで! 緊張で眠れないから!
「なんや? なんか脈拍上がってへんか?」
「いや……こう密着してるとね……」
「別に躊躇すんなや、女同士やろ?」
「そ、そうだけど……」
皆、野営してるとか言ってるけど、普段からこうやって密着して寝てるのかな?
じゃあゴルドも一緒に? ……うーん、なんかそう考えると複雑かも。
「瑠璃ちゃん……何か考えてる?」
「な、なんで?」
「顔が……険しい」
「べ、別にくだらないことだよ」
「くだらない……こと? それって……何?」
キセノンが耳元で質問攻めをする。
や、やめて……恥ずかしいから……。




