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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
エピローグ 異世界人とガッチャンコ!
422/424

数年後 1

 ……それから数年後。


『さて、「サンルート人の特別永住権交付」からもうこんなに経ってしまいましたねぇ』

『ほんと、始めはびっくりしちゃいましたよ』


 研究室のテレビでは、相変わらず情報バラエティがやっていた。

 タイトルは「サンルート人の特別永住者、それによる治安悪化の懸念」だった。

 あの事件の後……事態は急速に収まってきた。

 自衛隊が占領されていた場所に出向き、復旧作業が進められ……気が付くと、一年ちょっとでほとんど元通りになった。

 

 だが……ダンジョンはいまだに出続けている。

 やはり、融合した影響か、ラブカルドが消えた後も、その現象は抑えられていない。

 しかし、サンルートの人たちの協力もあり、ダンジョンの出現も「当たり前の事」と認識されるようになった。


『にしても、あのラブカルド、本当に怖かったですよねぇ』

『えぇ、まだ「ラブカルドの生き残り」からの事情聴取は続いているみたいです』


 あの後……あの巨大な怪物に変身していたラブカルドの生き残り……ピクシスは、サンルートの人たちに救出され、息を吹き返した。

 そのまま日本の警察に引き渡され、拘置所で厳重に警備されながら、事情聴取を続けているらしい。


『あの国旗を持って大突撃……最初見たときありゃなんだと思いましたよ』

『私、実はちょうど道端にいて、「銚子市はどこですか」って聞かれちゃいましたよ!』


 ……サンルートの人たちが国旗を持って東へと向かう様子がSNSなどで拡散され……「現代の突撃兵」と評された。

 中には、子どもを助けるサンルート人、ご老人を守りながら戦うサンルート人、窮地の中で逃げ場所へと誘導するサンルート人の姿も拡散され……徐々に理解されていった。


『ですが、アメリカやカナダの方は例の紛争がありましたからねぇ』

『そうですね、今も現地の異世界人とは争いが起こっているらしいですね、こちらご覧ください、こちらはメキシコの首都、メキシコシティなのですが、現地の異世界人であるエルフ族が、他のエルフ族と喧嘩となり、それが大暴動に至った時の映像です……』


 映像には、多くのエルフたちが双方に激突し、争いが行われている様子が映し出された。

 やはり、内戦が終わって数年、まだまだ融和は遠いか……。


『この暴動により、子どもを含む現地メキシコ人が数名亡くなっているとのことです、怪我人も多数出たことから、メキシコ警察は多くのエルフ族を逮捕したのですが……エルフ族からは逮捕を撤回するよう求めるデモを行い、国内は騒然となっているそうです』


 ……うーん、やはり北米の方は、まだまだ分かり合うのは難しいのかな。


『同様にエルフ族が多くいるアメリカやカナダも、この暴動の影響で、エルフ族を数名逮捕したそうです、ですが、不当逮捕だとこちらも抗議デモが勃発しています』

『まぁ、疑心暗鬼にもなりますよね、まだ日本はマシなんだなって思います』


 そうだ、日本はこれらの国より大分マシな方だ。

 それもこれも、ダイヤさんが、事態が収まった後、サンルート人の救済の為に、なんども呼びかけをしたり、政府に直談判を行ったりしたからだ。

 まぁそれで逮捕されそうになったりと色々あったが……それらの活動が実を結んだのか、政府はサンルート人に対して「特別永住権」を認めるようになった。

 無論、反対の声も沢山あったが……先のラブカルドの侵略の際のサンルートの人達の行動が世間にも評価され、最終的に可決となった。


 サンルート人は働けるようになり……苗字を持っていない人が多数だったため、仮の名字を付ける人が多くなった。

 市役所には特別永住権を認めてもらえるように長蛇の列ができたりしたが……その中で、特に大きな暴動を起こすことなく、ちゃんと順番を守って待っている様子もSNSで拡散され、「彼らは見た目を除けば日本人と変わらないのでは?」と評価されるようになった。


 でも、犯罪を行う人は依然としている……でも、少なくはなった。

 まだまだこれからだ、きっと大丈夫……なのかな?

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