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第336話 突撃開始

「クロム!」

「おうよ!」


 私が号令をかけると、クロムはキマイラの姿になり、5つに分裂した。

 私の手元には、イノシシの形をしたクロムの一部が乗っていた。

 よし……行こう!

 私たちは掛け声を上げ、クロムの一部を腕輪に通した。


『超! 転生!! エボリューション!! イノシシ、ウルフ、バッファロー! タイガー、ドラゴン、これぞキマイラ!! ウィーアー探索者! キマイラシーカー、エボリューション!! 探索者を……舐めるなよ!!』


 やかましい音声と共に、私たちはクロムの力を身に纏った。


「よぉーし! みんな行くよ!

『よっしゃあ!! みんなピカピカだあああああ!!』

「とりゃあああああああ!!」


 私は刀を構え、次々と迫ってくるモンスターどもを一体ずつ切りながら進んでいった。

 一体ずつ切っていくごとに、奴らは煙となって消えていった。


「瑠璃はんやるなあ!」

「ワシらも負けてられないぜ!」

「うん……戦う……」

「よぉーし! 後ろは任せて!」


 私の後ろからラピス、ゴルド、キセノンが走りこんできて、肩を並べた。

 最初に前に出たのはキセノンとラピスだった。

 2人は踊るように攻撃を加え、煙の中で2人は踊り続けていた。

 その煙を掻き切るようにゴルドが進み、2人の援護をするように奴らを切り刻んでいった。


「……ラピスちゃん! ……危ない!」

「え? うおおおお!? いつの間に囲まれてもうた!」


 ……まずい、ラピスがピンチだ!

 よし、ここは私も……。


「おりゃああああああ!!」

「てやああああああああ!!」


 突然、後ろからそんな叫び声が聞こえ、ふと後ろを振り向いた。

 すると、サンルート人と思われる、角の生えた男女が飛び蹴りをし……ラピスを囲っていたモンスター目掛けて蹴りをお見舞いした。

 煙の中に入り、よく見えなかったが……その男女はラピスと同じ、サキュバスのように見えた。

 私はラピスとその男女の無事を確認するために煙の中に入った。


「よし! やったな!」

「ええ! 最高ね!」


 男女はハイタッチをし、お互いを讃えていた……。

 その様子を見て、ラピスは硬直状態になっていた。


「……あれ? も、もしかして……オトンと……オカン?」


 ……え?

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