表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
391/424

第330話 氷の彫刻

『でっかいゴブリンはなんとななりそうだけど、残り2体……どうしよう』


 キラーシャークはさっきのラピスの攻撃で怯んでいるが、スライムはその体を変化させながらこちらへと近づいてきていた。


『ど、どうしよう……』


 このままじゃ、あいつに飲み込まれてしまう……それに下にいるみんなも……。


『ここは……私の……出番』


 私が躊躇している中、キセノンに体の主導権が移った。

 キセノンの考えることが頭の中に入ってきた……なるほど。


『行くよ……フリーズドライ……マキシマム!!』


 キセノンが呪文を唱えながら、両手を前へ出した。

 そして、両手から吹雪のような冷気が出現し、スライムは……固まった。

 奴の体は氷の彫刻のようになり、今が攻撃の絶好のチャンスだ。


『よっしゃあ! 次はワシだな!』


 今度はゴルドに体の主導権が移った……それと同時に両手に巨大な斧が出現した。

 ゴルドは大股でスライムに近づきながら、斧を振りかぶった。


『行くぜ! おらぁ!!』


 そのまま思いきり斧を振り下ろし、氷の彫刻は瞬く間に粉々になった。

 霰のように降り注ぐ氷の塊は、やがて煙へと変貌していった。

 とりあえず一体は討伐完了だ!


『よーし! 残りのやつも討伐しちゃおう!』


 体の主導権がリンに移ると、片手がボウガンに変貌した。

 先程まで怯んでいたゴブリンが起き上がり、私たちに襲い掛かろうとしていた。

リンはボウガンを構え、向かってくるゴブリンに目掛けて無数の矢を放った。

 矢はまるで誘導されているかのようにゴブリンに向かって行き……ゴブリンは矢で串刺しにされた。


 奴は先ほどのラピスの攻撃で既に体力を消費していた影響か、そのまま背中から倒れ……霧となって消滅した。

 よし……残りは、あのキラーシャークだけ!


『最後は私が行くよ!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ