表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
388/424

第327話 激励

「るり姉!!」

「ノン姉ちゃん!」

「おじちゃん!」


 しばらくすると、翡翠ちゃん、碧ちゃん、銀次くんの3人が、学校の中から飛び出してきた。

 3人は親衛隊の携帯電話を握りしめ、既に準備万端だった。


「3人とも、準備は大丈夫みたいだね」

「うん! モンスターなんか怖くないよ!」

「ノン姉ちゃんやみんなと戦えるだけでも嬉しいよ!」

「僕の足、もう完全に治ったみたいなもんだし、大丈夫さ!」


 3人は各々意気込みを語った。

 これだけやる気が満ち溢れているのならきっと余裕だろう……多分。


「翡翠ちゃん、一緒に頑張ろうね」

「うん! 頑張る!」

「銀次、お前本当に大丈夫なのか?」

「大丈夫さ! おじちゃん、足引っ張らないようにね!」

「おお? 言うようになったじゃねぇか、その調子だぞ」

「碧ちゃん……一緒に……頑張ろう」

「うん! 私頑張るね!」

「ふふふ……碧ちゃんがいれば……百人力……だね」


 私たちは、再会を分かち合い、お互いに激励し合った。


「そういえば、ミドミドはいないの?」


 ……確かに、リンの言う通り、慧ちゃんの姿が見えない。


「あ、みどりちゃんね、今ムンファイの2人もつれてくる! とか言ってて……あっ! 来た!」


 翡翠ちゃんが指を差した方向……そこには、慧ちゃんとムンファイの2人……美月ちゃんと蛍ちゃんも走ってきた。


「お、おおおお、遅くなってすみません!」

「ラピスさーん!」

「瑠璃さーん! 来たよー!」


 この3人も携帯電話を握りしめていて、準備万端という様子だった。


「ミドミド! 来てくれてありがとー!! バリ嬉しいよ!」

「り、りりりりりり、リンさん!? 急にだだだだだだ、抱きしめないでくださいよ!」

「えへへ~」


 リンは再会を喜ぶかのように、慧ちゃんを抱きしめた。

 うーん……やっぱりなんか複雑な気持ち、応援に来てくれたのは嬉しいけど。


「瑠璃さん! モンスターがここに来てるって本当なんですか?」

「うん……蛍ちゃん、戦える?」

「もちろん! でも……キモい敵が来たらどうしよう……」

「大丈夫だよ、蛍ちゃんは強いし、私もいるから」

「そ、そうですよね! 頑張ります!」


 蛍ちゃんはやる気を露わにするように、拳を握りしめた。


「美月はん、行けるかいな?」

「もちろんです! ここを守って見せます! ラピスさんにも目にもの見せてあげますよ!」

「それは期待しとるで!」


 ……と、そろそろ来るかもしれない。


「みんな! 準備して!」


 親衛隊のメンバーは私の号令に返事をして、携帯電話を操作し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ