表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第12章 戦いの結末は、探索者たちが決める!
380/424

第320話 エボリューション

「クロム、準備は良い?」

『『『『『おう!』』』』』


 私たちは「転生」と叫び、クロムを腕輪に翳した……。


『『『『『超! 転生!! エボリューション!!』』』』』


 そんな音声と共に、私たちの体が光を放った。

 クロムの体の一部は、空中で、私たちの周りをぐるぐると走り回った。

 その姿はまるで、遊びに誘う小動物のようだった。

 やがてそれらは、私たちの体に取りついた。


『イノシシ、ウルフ、バッファロー! タイガー、ドラゴン、これぞキマイラ!! ウィーアー探索者! キマイラシーカー、エボリューション!! 探索者を……舐めるなよ!!』


 私たちは、そんな音声と共に、探索者の姿に変身した。

 首元を触ってみると、何やらマフラーのようなものを巻いているようだった。


「すっごーい! ないこれ!?」

「い、いつもとちゃうやないかい! でもええな!」

「おおおお!? なんだこれは!?」

「これが……新たな……力」


 みんなの姿もいつもと違っていた。

 リンはいつもの鎧に犬耳が付けられ、ラピスは角がより逞しくなり、ゴルドは虎のような耳と尻尾が付けられ、ラピスは羽がドラゴンのようになり、頭からドラゴンの角が生えていた。

 そして、みんなして共通に言えるのが……「金色のマントを羽織っていた事。

 す、すごい……これが、新たな力?

 見た目が変わっただけみたいに見えるけど……。


『うおおおおお!! 俺たち、一つになってるぜ!』

「く、クロム!? どこにいるの?」


 突然、クロムの声が、頭の中に響き渡った。

 え? なにこれ? まるでクロムが私の体の中にいるような感じなんだけど?


『ほら、俺はここ!』

「うわぁ!?」

「な、なに!?」

「なんや!? 体が勝手に!?」

「うおおおおお!?」


 クロムの声と共に、私たち5人の体が一斉に動き出した。

 こ、これは一体? なんかイセカイジンになった時に似ているような?


「これ……改良の……結果……クロムちゃん……通じて……私たちが……一緒に……なった」

「そ、そうなんだ……」

「ちなみに……イセカイジン……参考に……改良……したよ」


 す、すごいね、キセノン……。


「って、感心してる場合じゃねぇ! 琥珀さんたちの援護をしなければ! うおおおおおお!!」


 ゴルドの言う通り、私たちも行かないと!

 私たちは各々武器を構え、叔母さん達の応援にあたった。

 叔母さん達は何とか戦えているようだったが、流石にこんな大勢の相手にはいつ力尽きてもおかしくない、早く助太刀しなければ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ