第312話 会見準備
「はいはい、喜ぶのはその辺にしてね、クロム」
「ちぇー……まぁいいや! それよりさ! 俺をどんな風に改造したんだ? キセノン」
……確かに、見た目はそんなに変わっていない、変わったとしたら瞳ぐらいだ。
一体何を変えたのだろうか?
「うん……それはね……」
キセノンが口を開いた……その時だった。
「諸君!」
「うわぁ!? びっくりした」
突然、ダイヤさんとジルコさんが転移ホールから現れた。
もう! ノックぐらいしてよ! ……って、できないか……。
「そろそろ会見を行おうと思う! 戦う前に、そなたらも一緒に来てくれないか?」
「な、なぜです?」
「それは……来てみれば分かる! さぁ!」
……よくわからないが、まぁ立ち会って欲しいのなら断る理由は無いだろう。
みんなもダイヤさんの言う事だからか、了承した。
「よし、それじゃあ来てくれたまえ! ジルコ!」
「はぁ……はぁ……だからこれ疲れるんですからね? 全く……」
私は申し訳ないと思うつつも、転移ホールへと入っていった。
☆
「さぁほら! そろそろ始めるぞ! 時間は待ってくれないからな!」
転移ホールから出ると、部屋の中でサンルートの人々がせわしなく動いていた。
転移ホールから出てきた私たちなど見向きもせず、照明やカメラを準備していた。
「ダイヤさん、ここは?」
「ここは店の休憩室だ、ここでしか会見ができる場所が無くてな」
なるほど、ここで会見を行うわけか。
っていうか、もう生配信の知識とか熟知しているのかな? キセノン辺りが教えたのかな? それとも会社の人が教えてくれたのだろうか?
「ダイヤさん、生配信の知恵はどこから?」
「あぁ、余が1人で調べたのさ、この世界の情報は素晴らしい! 配信のやり方もこいつが教えてくれるからな!」
あぁなるほど、自分でインターネットで調べたのね。
確かにダイヤさんならできそう。
「る、ルリルリ、この人たち、なにしてるの?」
「多分……会見の準備」
「へぇ……」
そっか、リン達にとっては、何が行われているのかってよくわからないよね。




