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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第12章 戦いの結末は、探索者たちが決める!
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第297話 気絶

「ダイヤはんは大丈夫なんか?」

「余は心配いらぬ……それよりもアリス殿だ、早く何とかしなければ……」

「ちょお待ってな! インベントリ、オープンアップ!」

「わ、私は布団持ってくるよ! ゴルド! ちょっと来てくれ!」

「はい! 琥珀さん!」


 ラピスはポーションを取り出し、叔母さんとゴルドは布団を取りに居間を出た。

 私も何かやらないと……。


「瑠璃……ちゃん」

「き、キセノン! 今は喋っちゃダメだって……」

「瑠璃……ちゃん……地下室……行って」

「地下室?」

「うん……そこに……瑠璃ちゃん……襲った……魔導具……が……」

「……キセノン!」


 キセノンは気を失ったのか、テーブルに突っ伏して目を閉じてしまった。

 私はキセノンを呼び掛けるも、応答はなかった。


「あ、あかん、完全に気ぃ失ってるわ……はようなんとかせんと……」

「布団持ってきたよ!」

「お、おい! キセノンもやばいじゃねぇか!」


 ラピスと私がアリスさんとキセノンを抱え、叔母さんとゴルドが持ってきた布団に2人を寝かせた。


「ほな、ここはウチらに任せて、瑠璃はんは早う地下室へ行き!」

「で、でも……」

「キセノンたちはお前の為に命張ったんだ! それに報いるためにも行ってこい!!」

「ご、ゴルド……」

「ゴルド殿の言う通りだ……余たちのためにも……行ってくれ」

「……」


 私はみんなに説得され……地下室に向かう決心をした。


「ルリルリ、アタシも行くよ!」

「り、リン……」

「ルリルリ一人に重荷を課せられないもん!」


 リンが私の手を掴んで、安心させてくれた。

 私を襲った奴が……地下室にいる、正直怖い。

 だが、リンと一緒なら……行ける気がした。


「行こう、リン」

「うん! ……何があっても、アタシが守るからね」


 リン……本当に頼もしい。

 私たちは手を繋ぎ、地下室へと急いだ。

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