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第282話 なぜ、変身できたのか

 流石に14人もいると、リーパーの群れは跡形もなく消え去った。

 私たちは、母さんを連れ、安全地帯へと入った。

 お互いに変身を解除し、その場に座り込んだ。


「はぁはぁ……疲れたー!」

「翡翠ちゃん、お疲れ様」


 私は翡翠ちゃんの疲れを癒すように、頭を撫でた。


「それにしても、なんでみんなは変身できたの?」

「るり姉! これを使ったんだよ!」

「……これは?」

「親衛隊の印!」

「親衛隊の?」


 見た感じただのガラケー……それに、リボルバー式のやつだ。


「この……携帯……私が……みんなに……あげた」

「キセノンが?」

「うん……これ……アナザーワールズの……連絡……手段……のために……作った」

「へぇー……」


 多分地下室にあったやつの構造を調べて作ったのかな?

 キセノンならできそうではあるけど……。


「それで……ただ……連絡……するだけは……味気ないから……」

「……変身機能も付けた?」

「うん……特撮……作品……大体……ガラケー……使う」

「あぁ、まぁ2000年代のやつはね」


 確かに2000年代の時は携帯電話が普及し始めたというだけあって、大体10年くらいはそういうアイテムが登場していた。

 多分地下室にあったDVDでインスパイアを受けちゃったのかな……。


「おいキセノン! なんでガキどもが持つもんにそんな機能つけたんだ! 怪我とかしたらどうすんだ!」

「怪我……しないように……武器も……鎧も……つけた……ダメ?」

「いや、万が一、万が一だぞ!? 不慣れな戦いで怪我したら……」


 なんかゴルド、凄いそわそわしてない?

 どうしたんだろう?


「なんや? ゴルドはん、琥珀はんが怪我するのが心配なんか?」

「あ、いや……」

「あはは! ゴル爺図星じゃん!」


 あーなるほどね、叔母さんが怪我するのが怖いのか。


「なんだい、私がそんな脆い女だと思ってんのかい?」

「いや、ち、ちが……」

「おじちゃん、僕の事も弱い奴だって思ってる?」

「ぎ、銀次……あ、あのな、ワシは別にみんなが弱いとかそう思ってるわけじゃなくてだな……」


 ゴルドは答えに戸惑ってしまい、顔を赤らめていた。

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