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第273話 新たな加勢者

 新たに2人が戦いに加勢し、リーパー達はさらに煙へと姿を変えていった。

 そんな2人の姿を見て、銀次は、足を震わせながら、立ち上がった。


「ぼ、僕も……戦いたい!!」

「ぎ、ぎぎぎぎ、銀次くんも!? だ、ダメだよそんな体じゃ……」

「僕にだって、ここに力はある! 見ているだけなんて……嫌だ!!」


 銀次も、胸を抑え戦う意思を固めた。


「な、ななななな、何言ってんの!? 銀次くん! 翡翠ちゃんと碧ちゃんができたからって……」

「……私も、戦いたい」

「……ボクも、力なら……ここにある!!」

「え、えぇ!? ムンファイの2人もぉ!?」


 蛍と美月も立ち上がり、銀次と共に前に進み始めた。


「やってやる」

「力を……」

「ボクたちも……戦う!!」


 ……戦う意思に共鳴し、3人の携帯電話が、それに応えるように震え始めた。

 3人はそれに反応し、携帯を開いた。


「これは……3?」

「わ、私は6!」

「ボクは……7?」


 3人は、光り輝くボタンを押した。


『親衛隊、ナンバー3!』

『親衛隊、ナンバー6!』

『親衛隊、ナンバー7!』


 3人にベルトが巻きつけられ……携帯を、バックルに嵌めた。


『『『親衛隊! 緊急変身!!』』』


 3人の体に光りが集まり、銀次は黄色、蛍はブロンズ、美月は黒に輝いた。


『探索者を応援する、とんでもねぇ奴ら! ナンバー3!』

『親衛隊の名において、実力を行使する! ナンバー6!』

『ゴー! シ、シ、シ、シンエイターイ! ナンバー7!』


 3人の携帯電話から騒がしい音声が鳴り、それと同時に深緑の鎧を身に纏った。

 銀次は黄色い髪型に、黄色いマフラーとサングラスを身に纏い、蛍は茶髪になりブロンズのマフラーとサングラス、美月は黒の同様の装備を身に纏っていた。

 銀次は黄色い斧、蛍と美月は、刃物のついた扇子を片手に装備していた。


「おおおおお!! ゴルドおじちゃんと同じやつだ! しかも、脚が自由に動く!!」


 銀次は脚の回復の喜びを、全身を使って現わした。

 片足を軸にその場で回ったり、飛び跳ねたり、銀次の脚は誰が見ても元通りであった。


「私とお姉ちゃんはラピスさんのやつ?」

「みたいだね! ……っと、銀次くん、危ない!」


 美月は咄嗟に銀次の前に出て、リーパーを扇子で切りつけた。


「おお! お姉ちゃんがやるなら私も!」


 蛍も美月に感化され、リーパーに斬撃を開始した。


「ぼ、僕だって戦うぞ!! うおおおおおおおお!」


 銀次も斧を振り上げ、リーパーに攻撃を開始した。

 慧は親衛隊の携帯を握りしめ、変身したメンバーたちを見ていた。


「そ、そんな……みんな……すごい」


 慧が見とれる中、親衛隊の保護者……琥珀が、立ち上がった。

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