第219話 陛下、店長へ
「余はまず、下の者を搔き集め、『まずは冷静になれ!』と言った! そして、会社の者に、『ここの責任者と会わせてくれ!』と言ったんだ! すると1人の女が手を上げて、社長室へと案内してくれた! そいつは『いかにも強そうな女』だったな!」
「いかにも強そうって……というかそんなすんなりと案内されたんですか?」
「あぁ! 余もそれには驚いたな!」
……多分、ダイヤさんの威厳と言うか……ただものではない姿に、会社の人も察したんじゃないかな?
「そして余は、社長室へと案内され、入室すると……その女は偉そうに椅子に座った! そして余はそいつに向かって開口一番こう言った! 『ここはどこだ? 貴方達は何者だ?』と! 変にへりくだっても舐められるだけだからな! 強気な口調で聞いた!」
「なるほど」
確かに、下から行き過ぎると舐められてしまうかも、ましてやダイヤさんは一国の王だし、その辺の知識も兼ね備えているのだろう。
「すると向こうは……対抗するように大声を張り上げた! 『そんなことよりお前らこそ誰だ!? 勝手に入ってくるなんて建造物侵入だぞ! 警察を呼んでやる!!』ってな!」
「す、すごいな……」
向こうも黙って言われるわけにもいかないって感じか……。
「余も負けてはいられなかった! 『余の名はサンルート王のダイヤ!! ここは余の王城である!! 貴様らこそ建造物侵入だ!! 処刑してやるぞ!!』と脅した!!」
「しょ、処刑って……」
「無論、その気はないがな!!」
「は、はぁ……」
脅すならハッタリも必要ってことかな?
「それから大体数時間……余とその女は言い争いを続け……最終的に『余を含めたサンルート人全員が、その会社が運営するスーパーへ研修へ行く』ことになった!」
「どういう流れで!?」
「それがな、その女が『こちとら人員不足で困ってんだよ! 事業を拡大したは良いが人が集まらない!』とかなんとか言うもんだから、『ならば余たちを使えばよい!』と言ってやったのさ!」
「なんやかんや意気投合してますね……」
なんだろう、その言い争いとやらをしている間に共通点でも見つけたのかな? 少年漫画みたいな話だね……。
「そして、数週間働いた後、『新規店舗の店長が例の地震の影響で辞めてしまったのでお前が店長になれ!』とか言ってきて、余の部下を沢山引き連れたわけだ!」
「なるほど……」
だからあのスーパーには、サンルートの人が沢山いたわけか……。
「それで、今ダイヤさんたちはどうやって暮らしているのですか?」
「今は会社から支給されたアパートで、部下と寄り添って生活している!」
「なるほど」
……と、そういえば気になることがあったんだ。
「それで……このダンジョンに入る前に、私の発言が参考になったとか……」
「おぉ! そうだったね! その話をしようか……」
ダイヤさんはそう言うと……鎧に覆われた私の手を両手でしっ




