表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/424

第23話 全員変身

 私はリンの狙撃に合わせ、奴らに斬撃を繰り出す。

 奴らは次々と煙になっていき、気づけば4割ほど処理が終わっていた。


「……あかんあかん、つい見とれてもうた……ゴルドはん! キセノンはん! ウチらも行くで!」

「お、おい……行くったって……」


 ふと3人に振り向くと、皆茫然と私たちを見ていた。


「ゴルドちゃん……一緒にやる……」

「お、おう……えぇっと……こうか?」


 3人……というよりゴルドは、困惑から抜け出せていないようだった。

 そうこうしているうちに、3人に向かって怪物が襲い掛かろうとしている。

 私は咄嗟に、刀でそいつを一刀両断にし、彼らの盾となった。


「これ押して!」


 私はゴルドのスマートウォッチを指差して指示を出した。


「あ、こ、こうか……?」

「そう! そんでカードかざして!」

「え、えぇっと……リンはこうしていたよな?」


 私はゴルドに向かってどうやったかを指示をする。

 彼は困惑しつつも、言う通りにした。


<転生 ドワーフ>

「な、なんだこりゃ!?」


 ゴルドはウォッチに表示された文字に困惑を示す。

 まぁ、私もそんな感じの反応見せてた気がするけど。


「ウチのも似たような表示出たわ!」

「なに……これ……」


 2人のにも同じような表示が出たようだった。

 そうこうしているうちに、3人の身体が光に包まれる。

 そして……それぞれ、カードに描かれていた戦士に変身した。

 ……3人中1人は、その見た目が大きく変わっていた。

 いや、姿が変わるわけだし、大きく変わるのは当たり前なんだけど、明らかに違かった。

 その1人というのは……。


「なななななな、なんだ!? なんか目線が高くなっていないか!? ワシどうなった!?」


 ……ゴルドだった。

 ゴルドの身長が、私たちと同じくらい高くなったのだ。


「ゴルドはん、全然ちゃうやんけ!」

「お前らも大概だろ!」

「いや……ゴルドちゃん……身長……高くなってる……」

「嘘だろ!? 通りで目線が……っと、体のバランスがとりづらい……」


 黄色の戦士に変身したゴルドは、まず立っていること自体がやっとなようだった。

 私たちは身長がいきなり高くなったゴルドに困惑していたが、その困惑はすぐに払い除けられた。

 なぜなら……。


「なんや!? ウチの鉄扇が……」

「私……拳が……」

「ワシの斧もか!?」


 3人の武器が光を放ったからだった。

 ラピスの鉄扇は鋭い刺のようなものが生え、キセノンはボクシングのグローブのようなものを装備し、ゴルドの斧は黄色く巨大になった。

 キセノンの場合、武器って言えるかは微妙だけど……。


「みんなバリ凄いじゃん! 早く一緒に戦おうよ!」


 リンが矢を放ちながらそう言う。

 確かに……正直ちょっと2人じゃキツイかも……。


「まぁええか! 行くで!」

「私も……行く!」

「体のバランスがとりづれぇけど、ここは行くしかねぇか!」


 3人は気合を入れたのか、戦いに加勢する。

 奴らも気合を入れたのか、先ほどよりも攻撃が激しくなっていた。

 私は苦戦しつつも、奴らを切り刻んでいく。

 皆は手慣れているのか、なくなくと処理をしている。


「すごい! バリ強いよやっぱ!」

「舞いやすいな、この鉄扇! ウチ気に入ったで!」

「この拳……パワー……ある……」

「少々バランスが取りづらいが……この斧は振りやすい!」


 流石はプロと言ったところであろうか……私も負けていられないな!

 私も負けじと、奴らを切り刻んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 期待の斜め45度にカッ飛んで行った…… てっきりダンジョン転移百合百合生活が始まると思ったのに…… 紹介文詐欺やんけ
2023/07/01 00:30 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ