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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第8章 立ち上がライズ! ドワーフじゃーないと!
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第173話 改造とゲーム

「それで? 私にやって欲しい事って?」

「うん……腕輪……貸して」

「腕輪?」


 変身に使う腕輪……何に使うんだろう?


「うん……ちょっと……改造……加える」

「改造?」

「うん……瑠璃ちゃん……いない間……調べたら……改造……できそうで……弄ったら……できた」

「へぇー、凄いね、キセノン」


 改造か、そこまで解析が済んだんだね……キセノンの賢さには脱帽しかない。

 それならば貸さない理由は無いので、私はそれをキセノンに手渡した。


「さぁて、ルリルリの腕輪はどんな風になるのかな?」

「楽しみやわぁ」


 ……ん? どうなるってどういうこと?


「ねぇ、キセノン……その、疑うわけじゃないけど、変な改造はしないよね?」

「うん……大丈夫」


 キセノンは何やら嬉しそうな顔で腕輪を作業台の上に置き、どこからか工具のようなものを取り出した。

 な、何をするつもりなんだろう……。


「大丈夫だってルリルリ! ノンノンはただ腕輪に……」

「おぉっと、それ以上言うもんじゃないでリンはん」

「あぁ、そうだよね! ごめん!」


 腕輪に? 腕輪に何をするつもりなんだ?


「ねぇ、みんなの腕輪にも同じように改造したの?」

「うん!」

「せやから、心配せんでもええで」


 みんなのにも改造したのか……なら大丈夫なんだろうけど。


「そうそう! ルリルリ! これ何? 中身はDVDみたいだったんだけど、再生できなくて……」

「あぁ、それね」


 リンが取り出したのは、20年くらい前のゲームのディスクだった。

 懐かしいな、リンが持っているゲームは、所謂特撮のキャラゲーだった。

 1人でやりこんだっけ……でもこのゲーム、ネットだとかなり評判が悪いんだよね、まぁ確かに完全攻略は至難の業だったけど。

 えぇっと、ゲーム機がどこかにあるはずだけど……。


「ねぇキセノン、作業中申し訳ないんだけど、黒い箱みたいな機械、知らない?」

「あぁ……それなら……そこ……」


 キセノンが指を差した先、部屋の端の上の方に、それは飾られていた。

 脚立を用意し、落とさないように慎重に下ろし、テレビにセッティングをして、起動した。


「おぉ? なんや? 何が始まるんや?」

「まぁ見てて」


 ディスクを入れ、しばらくすると、ゲームのッタイトル画面が流れた。


「おおおお!? ルリルリ、これ何!?」

「これはゲーム、まぁ、簡単に言えば、これを操作して、画面上のものを動かす遊びだよ」

「へぇー、アタシやってみたい!」

「じゃ、やろっか」


 私とリンはコントローラを持ち、ゲームを開始した。

 ラピスはまずは様子見という事で、ゲームを見届ける観客になった。

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