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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第7章 吸血鬼、日々鍛えてますから!
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吸血鬼の過去 その11 ~4人目~

「で、話は終わった? ノンノン」

「うん……ラピスちゃん……あと少しで……回復しそう」

「そっか」


 リンちゃんは、安心したような笑顔を見せていた。


「ノンノン、なんかバリ吹っ切れたって顔してるね」

「そ……そう?」

「うん、なんか……言葉では表現しづらいけど、らしくなったって感じ!」

「なに……それ?」


 らしくなった……そうかな?


「……よう、サキュバスのガキは無事か?」


 私たちが話をしていると、ドワーフ……ゴルドちゃんが、様子を見に来たのか、こちらにやってきた。


「元気そうだけど、まだバリ時間掛かりそう……」

「……そうか」


 ゴルドちゃんは、ラピスちゃんの様子を聞くと、仕切りなおすように手を叩いた。


「よし、じゃああのガキがいない間、俺がパーティに入ってやるよ」

「……え?」

「あの受付の嬢ちゃんに頼まれてな、『あの子たち、欠員が出てるから代わりに入ってやれ』って」


 うーん……ゴルドちゃんが入るのか。

 まぁ確かに、2人だけじゃ大変なのはそうかもしれないかな。


「私は……いいよ……リンちゃんは?」


 リンちゃんは……少し困惑しているようだった。


「うーん、確かにありがたいけど……大丈夫かな?」

「なんだ? このワシの腕前が信用できねぇってのか?」

「い、いやぁ、そういうわけじゃ……」

「なら、いいだろ? 別に入って欲しくねぇならそれでもいいがな」

「いやいや! 入ってくれるとありがたいんだよ!


 ……多分、リンちゃんは新たにメンバーが加わることで、上手く連携できるか不安なのだろう。

 でも、私はゴルドちゃんの戦いぶりを見るに、その心配はないと思う。


「ま、しばらくの間よろしくな、2人とも。改めて……ワシはゴルド、よろしくな」

「アタシはリン! よろしくね、ゴル爺」

「改めて……キセノン……よろしく」


 ……というわけで、新たにゴルドちゃんがパーティに加わった。

 これでラピスちゃんも加われば百人力なんだけど……それによって新たな問題が生じるのはまた別の話だ。


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