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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第7章 吸血鬼、日々鍛えてますから!
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吸血鬼の過去 その7 ~移送~

 ……その日は、他のパーティがダンジョンボスを退治したこともあって、最奥までたどり着き、ダンジョンを消すことには成功した。

 私はラピスちゃんとリンちゃんの元へと急いだ……ラピスちゃんは、見るからに衰弱していた。


「……ラピスちゃん!」


 ……私の問いかけにラピスちゃんは反応しなかった。


「早く街まで運ばねぇと、そのサキュバスのガキ、死ぬぞ!」


 ドワーフ……ゴルドちゃんは、ラピスちゃんを指差して、そんなことを叫んだ。


「ねぇ……貴方、誰?」

「ちょいと人に頼まれてお前らをつけてた者だ、今はそれよりもそいつを運べ」

「つ、つけてた? ノンノン、どういうこと?」


 リンちゃんは困惑しているが、ゴルドちゃんの言う通り、今はとりあえず、ラピスちゃんを運ばないと……。


「私……運ぶ……責任……持つ……」


 私はラピスちゃんの体を両手で抱え、羽で広げ、街へと急行した。

 ラピスちゃん……死なないで……。



 ……探索者ギルドに直結している診療所へラピスちゃんを運び、お医者さんに後を託した。

 私は、診療所の外で、ラピスちゃんを待っていた。

 待つと言っても、私は落ち着くことができず、入り口付近をうろうろしていた。


「……ノンノン!」


 リンちゃんの声が聞こえ、私はそちらの方に振り向いた。

 振り向いた先には、手を振るリンちゃんと、その後をゆっくりと追うゴルドちゃんがいた。


「ラピラピは!?」

「今……診療所……」

「そっか……」


 リンちゃんは、悲しい表情で下を向いた。

 私の……せいだ、満月のように明るいリンちゃんが、新月の夜空のように暗くなってしまっているのも……。


「おい、落ち込んだって、何も変わらねぇぞ」


 ゴルドちゃんは、私たちに向かってそんなことを言ってきた。


「じゃあどうしろって言うの!? ラピラピが……このまま……治らなかったら……」

「そんなこと考えてどうするんだ、死ぬときは死ぬし、息を吹き返すときは吹き返す、この仕事やってたらそんなことザラだろうが」

「……ふざけないでよ、分かったように言わないでよ!!」


 リンちゃんはいつもの明るい口調ではなく、人が変わったようにゴルドちゃんに激昂した。

 私がリンちゃんを落ち着かせようと介入に向かったその時だった。


「ごめんなさいねぇ、この人口下手なもんで」


 ある人間の女性が、間に入ってきた。

 私たちはその顔に見覚えがあった……白髪が特徴の、熟した果実のようにシワだらけの女性……このギルドの受付をやっている女性だった。


「あ……どうも」

「こ、こんにちは」


 私とリンちゃんは軽く会釈をし、挨拶をしたのだが……その女性を見たゴルドちゃんは膝をつき、頭を下げた。


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