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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第7章 吸血鬼、日々鍛えてますから!
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第169話 常連

「……そういえば、キセノン」

「……何?」

「一般人を連れてるって話だったけど、その人どこ?」


 元の大きさに戻ると、キセノンに連れの居場所を聞いた。

 そういえばキセノンが連絡してきた時、そんなことを言っていたことを思い出したのだ。


「お姉ちゃん!」


 ……突然後ろから、女の子の声が聞こえた。

 ……あれ? この声……なんか聞き覚えが……。


「お姉ちゃん! 無事でよかった!」


 後ろを振り向くと……キセノンの体に向かって女の子が抱き着いていた。

 ……この子、まさか。


「あ、碧ちゃん!?」

「……え? なんでアタシの名前……って、その声!」


 私は変身を解除し、彼女に私の顔を見せた。


「碧ちゃん! 碧ちゃんでしょ?」

「るり姉ちゃん!」


 私は碧ちゃんと目線を合わせ、握手をするように手を繋いだ。


「じゃ、じゃあさっき戦ってた大きいロボットみたいなのってるり姉ちゃんだったんだ!」

「まぁそんなとこ? ……そっかーキセノンが言ってた連れって碧ちゃんだったんだ!」


 私たちはリン達を尻目に再開を分かち合った。


「瑠璃ちゃん……碧ちゃんと……知り合い?」

「うん、この子……いかいやの常連さんなの」

「そう……なんだ」


 まさかキセノンが連れていた一般人っていうのが碧ちゃんだったとはね。


「じゃあ、このお姉ちゃんが言ってた居候してるっていうのは……」

「そう、ここにいるキセノンと、この3人は今、いかいやで居候してるの」

「そうなんだ!」


 私は4人を紹介し、碧ちゃんとリン達はお互いに自己紹介をした。


「改めてよろしくね……碧ちゃん……」

「うん! よろしくね! ノン姉ちゃん!」


 碧ちゃんとキセノンはお互いに握手をした。

 2人とももう仲良くなってる……。


「ねぇねぇるり姉ちゃん! ノン姉ちゃん凄いんだよ! 私が空手を教えたら、もうプロ選手みたいになったんだ!」

「へぇ……」


 なるほど、だからさっき巨大化した時、空手みたいな動きをしていたのか。


「まぁ、立ち話もなんだし、最奥部目指そうよ! 多分バリ近いと思うし!」

「だね、行こうか、みんな」


 リンの提案に乗り、私たちは脚を動かす。

 キセノンは碧ちゃんと手を繋ぎ、逸れないようにしていた。

 私たちはコボルトに警戒しつつ、最奥へと向かった。

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