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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
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サキュバスの過去 その13 ~熱~

「アンはん……」


 家に戻ると、今日の事を振り返った。

 今日もアンはんに褒められた、めっちゃ嬉しい。

 次はどうやったら褒められるんかな? どうやったらウチの事を見てくれるんかな?

 どないしょう……どないしょう……。


「なんやねんラピス、なに珍妙な笑顔でうっとりしとんねん」

「お、オカン!?」


 オカンの声を聞き、ウチは正気に戻った。


「ち、珍妙な笑顔ってなんやねん! というかおるならおるって言ってくれや!」

「さっき『ただいま』って言うたやろ、それより何考えとったんや」

「え、えっとな……」


 あれ……ウチ、「珍妙な笑顔」でアンはんの事……考えとったんか? なんでや?

 別にアンはんの事を考えるのは普通の事や、仕事仲間やし。

 せ、せやけど珍妙な笑顔って……。


「……なんや、言いたくないんか?」

「あ、うん……」


 うん、これは言いたくないわ、恥ずかしいし……。


「……ま、何考えとったかは大体予想つくわ」

「え!? ほ、ほんまか!?」

「あぁ、何年アンタの親やっとると思うねん」


 ……どうやら、オカンにはうちの考えていることは筒抜けのようや。

 せやけど……そう簡単に分かるんかいな?


「ズバリ……『恋』やな」

「こ、恋!?」


 ウチは思わず大声を上げてしまった。


「そ、そんなわけないやん!」

「あはは、顔真っ赤やんけ、図星やな」

「う、うぅ……」


 図星……図星なんか?

 ウチは、アンはんのことが……その……好きなんか?

 そんな、そんなわけ……。


「まぁ恋をするのは自由やし、なんも言わんけど、はようまともな仕事着いてくれや、探索者なんていつ死ぬかわからんて、不安やねん」

「よ、余計なお世話や!」


 ウチが探索者を辞める? そないなことしたら……二度と……アンはんと……。

 あぁもう! ウチどないなっとんねん!



「よ! ラピス!」

「お、おはようございます……」


 次の日の朝、探索者ギルドへ向かうと、アンはんはいつものようにダンジョン探索の準備を進めていた。

 どないしょう……今アンはんを直視できへん……。


「どうした? ラピス、体調でも悪いのか?」

「い、いえ! ウチはもう今朝から元気ですわ、あはは……」

「そうか? それにしては顔が赤いように見えるが……熱でもあるんじゃないか?」

「な、ないですよ! 全然! この通りピンピンしてますわ」


 あ、あかん! 今アンはんの事考えたらあかん!

 アンはんのことを考えると、意識してもうて顔が赤くなってまうわ!

 意識するなや……意識するなや……。


「本当に大丈夫か?」

「大丈夫! 大丈夫です!」

「……」


 アンはんは……突然、ウチの額を触ってきた!

 えぇ!? と、突然なんや!?


「うーん……」

「な、なんですかいきなり!?」

「いや、熱があるかなと、ダンジョンで何かあったら大変だからな」

「そ、そんな心配いりまへんって!」


 ウチは思わず、アンはんの腕を跳ね除けてしまった。

 と、咄嗟に手が出てもうたけど、これ、嫌われたかな? あぁあかん! 今は冷静にならんと!


「ちょ、ちょっと外の空気吸ってきますわ、メンバー揃ったら言うてください!」

「あ、おい! ラピス!」


 ウチはアンはんの制止の声を無視し、外に飛び出した。


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