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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
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サキュバスの過去 その11 ~指導~

 武器が完成するまでの間、ウチはアンはんとダンジョンで戦いの訓練を行った。

 アンはんから短剣二本を受け取り、モンスターを倒していく……ただそれだけやった。

 ……せやけど、これがまた辛かった。


「ほら、そんなんじゃ甘いよ!」

「は、はいぃ!?」

「ダメダメ! それじゃあゴブリン一匹にも敵わないよ!」

「は、はい!」


 アンはんの指導はすごく厳しかった。

 普段稽古で厳しく叱られてるウチやが、それでも飛んでくる言葉はとても怖かった。

 言われてることは事実やし、なぁなぁでやってるとすぐ死ぬのは分かっとったので、厳しい指導に耐えつつ、その日その日をやり切っていった。

 それにアンはんは厳しいだけやない。


「おお! やるじゃないか!」

「お、おおきに……」

「成長を感じられる、次はもっと……」


 こんな風に、ちゃんとウチを褒めてくれる。

 それがなんとなく……嬉しかった。


 ……数日経って、武器が完成した。

 文字通り、扇子に刃物のような……刺のようなものが生えたような武器を貰った。

 武器屋の店主曰く「こんな依頼は二度とごめんだ」と言っていたが同時に、「それが使える武器だったら店に置いてみるから定期的に使い心地を教えてくれ」と言ってきはった。

 貰った武器は……正直、めちゃくちゃ使いやすかった。

 早速受け取ったその日にパーティでダンジョンに潜ったんやけど……。


「おぉ……」

「す、すごい……」


 メンバーの2人が、ウチの戦いぶりに驚愕するくらい、その武器は使いやすかった。

 短剣の訓練の教訓と、普段踊りの稽古で培った技を混ぜ合わせたんやけど、なんか自分でも驚くくらい戦いやすかった。


「す、すごい……訓練の時とは大違いじゃないか! ラピス!」


 アンはんも、ウチの戦いぶりに称賛の声を上げた。

 そんで、あっちゅうまに、大量の戦利品が手に入った。


「今日は大量だな! 早く最奥の魔石をぶっ壊して、戻って祝杯を上げよう! な?」


 アンはんはウチの肩を叩きながら、そんなことを言った……。

 なんやけど、なんか、違和感を感じた。

 アンはん……あんま、力入ってへんように思えた。

 それに表情も……どこかしら暗く見えた。

 アンはんだけやない、メンバーの2人も、どこかしら疲れている様子やった……しかも歩き始めたら、どっからどう見ても体調が悪いように見えた。


 1人はお腹を抱え、もう1人は脚を引きずり……これは、祝杯どころではない。

 さっきアンはんは「祝杯を上げよう」とか言ったけど、ほんまはみんなを休ませるためやないかと……そう考えた。

 ダンジョンはもうすぐ最奥やけど……ほんまに大丈夫かいな?

 ウチは歩きながら、そんなことを考えた。


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