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第17話 レアアイテムの部屋

「さぁて! もうすぐ最奥だよ!」

「ほら、瑠璃はん! はよ来いや!」

「はぁ……はぁ……みんな……体力……すごくない?」


 よくここまで歩けるな……みんな余裕そうな表情をしている。

 私は追いつくのに必死だった。

 ようやっと追いついた……その時。


「あ!」

「な、なに!?」


 リンが唐突に大声を上げる。

 私は思わず、背筋を伸ばしてしまった。


「ほほう、これはラッキーだぞ」

「な、なにが?」

「あそこ……見て……みて……」

「……ん?」


 キセノンが指を差した先……そこには、なにやらカラフルな扉があった。

 なんだろう……家電量販店のパソコンコーナーで見たことあるな、ああいうの。


「バリラッキーだよ!」

「ど、どうして?」

「あれは『アエースエルスルーム』って言うんだ!」

「あ、あえ?」


 凄い発音しづらい名前だな。

 短縮して欲しい。


「あそこには、バリ凄い武器とかがあるんだよ!」

「な、なんで?」


 武器って普通人の手で作るものじゃない?

 あんな目が痛くなるような部屋に存在するものなの?


「疑問に思う気持ちは分かるで、瑠璃はん」

「ワシらもよく分かっていないんだが……所説では『古代の兵器』っていうのがある」

「へぇ……」


 なるほど、所謂オーパーツってやつか。

 そんなこんなで、輝かしい扉を開け、私たちは中へと入った。



「なんか……眩しいな」


 入った時の最初の感想はこうだった。

 中はまるで昭和のクラブみたいに輝かしく、一瞬パーティ会場かと思ってしまった。

 まぁ、昭和のクラブがどういうのかはテレビとかでしか見たことないんだけど。


「ほら、あそこあそこ!」

「あ、あれ?」


 リンが私の手を引っ張り「そこ」に誘導する。

 それは……。


「……なにこれ? 箱?」


 この目が痛くなるような空間と同じような光を放っている箱だった。

 見た目的には……ファンタジー、それも異世界小説で出てきそうな感じの宝箱のようだった。

 これは異世界小説で言う……「レアアイテム」ってやつなのだろうか?

 なんだかワクワクするな。


「ねぇねぇ! ルリルリが開けてみてよ!」

「わ、私が?」

「そうそう! 初めての経験ってやつ!」

「い、いいの?」


 他3人に目線を配っても「別にいいよ」という言葉を投げかけているような視線を送っているように見えた。

 リンもどういうわけか凄い期待しているような目で私を見ている。

 うーん、ここはやってみるか。


「じゃ、じゃあ……開けるよ……」


 私は唾を飲み込み、箱に手を掛けた。

 すると、箱の中から光が放たれ、私は思わず腕で目を隠す。

 い、一体中には何が……。

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