表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
167/424

サキュバスの過去 その6 ~探索者とは~

「ただいまー! ラピス帰ったで!」

「オカン、お帰りなさい」


 ウチが考え事をしている中、オカンが仕事から帰ってきた。

 オカンは……見るからに疲れている様子やった。


「いやー疲れたわぁ、全く、探索者の皆さんの相手はほんまに疲れるで」

「……探索者?」


 ウチは聞きなれない言葉を聞き、オカンに聞き返した。

 厳密には、少しだけ聞いたことはある、確か、ダンジョンの駆除をしている人たち……やった気がする。


「ほんま、探索者さんは体力はあるわ、乱暴やわでホンマ疲れるわぁ……」


 ……どうやら、探索者と呼ばれる人たちは、相当怖い人たちらしい。

 できれば、関わりたくないな……。


「オトンも言うとるで、『探索者の女は愛が重い』ってな」

「探索者の……女? 女もおるんかいな?」

「当たり前やん、オトンも大変らしいで、みんな探索者さんの相手は嫌がるんや、この間なんてな……」


 探索者……か。

 探索者の女って……どういう人なんやろか?

 ウチみたいな弱い奴やないやろな……その人たちから見たら、ウチなんてヒョロヒョロやろうか……。

 探索者……なんか、気になってきたわ。


「ねぇ……オカン」

「なんや?」

「この辺りで……探索者が集まってる場所ってどこや?」

「なんや、あんた探索者になりたいんか? やめときや!」

「な、なんでや?」


 別になりたいとは一言も言ってないんやけどな……でも、なんでそんなに拒絶するんやろ?


「あんな、探索者っていうのは学も何もない奴がどうしようもなくなっていくところやねん、別の仕事やるにしても他のにしときや」


 ……オカンの言葉はまるでその仕事が野蛮な奴がやる仕事と言っている風に見えた。

 ウチはどこかで反骨精神が芽生えたのか、ますます興味を持ってもうた。


「……わかった、じゃあとりあえず見るだけ見てみるわ、それでええやろ?」

「……まぁ、ええけど、あんまり探索者さんとは関わらない方がええで」

「はいよ」


 ウチはオカンから探索者ギルドの場所を教えてもらい、その日は夕食を食べて寝ることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ