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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
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サキュバスの過去 その4 ~白状~

「ただいまー!」

「ラピス、昨日はちゃんと眠れたか!?」


 朝、オトンとオカンが帰ってきた。

 ウチはその日……一睡もできず、布団の中で芋虫のような体制で震えていた。


「ラピス?」

「どないしたんや?」


 オトンとオカンがウチの部屋に入ってきたのか、声が大きく聞こえた。

 せやけど、ウチは恐怖のあまり、その声すらも聞こえなかった。


「ラピス! はよ起きや!」

「嫌! 嫌や! 怖い!!」

「……ラピス?」


 オトンが掛け布団を引っぺがそうとした……せやけど、ウチは恐怖のあまり、それを手放したくなかった。


「ラピス、何が怖いんや? 嫌な夢でも見たんか?」


 ……夢だったらどんなにいい事やら……アレは現実だ。

 周りに……欲に塗れた男が……。


「ラピス、何とか言わんかい!」

「言ってくれへんと、なんも言えへんで!」


 ……何も言いたくない、言ってしまったら、オトンとオカンの言う事を聞いていなかったことがバレてまう。

 怒られたくないという気持ち、あんな恐ろしい事を話したくないという気持ち……色んな気持ちが、ウチの頭の中に過った。

 ウチとオトンとオカンの攻防戦が繰り広げられる中、それの止めに入るように、玄関のノックの音が聞こえた。


『ラピスちゃん! 大丈夫かい!?』


 ……隣の人の声が聞こえる。

 どうやら……あの男どもは帰ったようだった。


「……なんや? なんでお隣さんが……」

「……ラピス、何があったんや?」


 ……これはもう、言い逃れができへん。

 ウチは掛け布団を抑えつけていた力を緩め……静かに起き上がった。


「と、とりあえず、応対してくるわ」


 オカンはそう言って、玄関の方へと向かった。

 ウチは……オトンに、昨夜の一部始終を白状した。



「ラピス! 何してんのや!」

「だから言うたやろ! 夜の街は危ないって!」

「……すみません」


 ウチはその場で怒られた。

 当然や、言いつけを守らず、好奇心で外に出て、挙句の果てに襲われそうになって……。


「すみません……すみません……」


 ウチはその場で何度も謝った。

 2人の言う通り、夜の町はとても危なかった、怖かった、死ぬかと思った。


「……もうええねん、分かったんならええんや」

「……さ、稽古の時間や、最初は踊りや……涙拭いて、準備せぇや」


 ……ウチは静かに頷き、涙を拭いて、立ち上がった。

 せや、こんなところで泣いている場合とちゃう、はよう一人前にならんと……。

 一人前に……一人前に……。

 ……そう考えとったウチやったが、ウチはあることに気付いてしまった。

 そう、ウチの人生が歪んでしまった……そして後悔した。

 あの時、外に出るべきではなかったと……

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