第151話 服屋で再会
「……戻ったみたいだね」
気が付くと、私たちは服屋の中にいた。
周りを見ると、サンルート人と思われる探索者の姿もあった……どうやら、私たちがダンジョンに入っている間に、彼らも中に入ってきたようだ。
「……ラピスさん!」
「……瑠璃さん!」
私とラピスを呼ぶ声がする……美月ちゃんと蛍ちゃんだ。
声がした方向に振り向くと、ここが服屋だという事を無意識に忘れてしまい、走り出してしまった。
「瑠璃さん、本当に良かった……無事で」
「心配かけてごめんね、蛍ちゃん」
思わず、蛍ちゃんを抱きしめてしまった私は、お互いに無事を確認し合った。
蛍ちゃんは私の体に顔を擦りつける……そこまで心配だったの? まぁ、悪い気持ちはしないけどさ……。
「美月はん、ウチらがなんとかしたで」
「無事で本当に良かったです、ラピスさん……」
美月ちゃんとラピスはお互いに手を握り合い、無事を確認し合っていた。
「……なんか、バリ妬けるなぁ」
「うん……私も……気持ち……複雑……」
「おいおい、とりあえず外に出ようぜ?」
……3人が何かを言っていたが、私たちはそんなことを気にせず、美月ちゃんと蛍ちゃんと雑談を交えつつ、無事を確認し合った。
☆
「改めまして、美月です。助けていただきありがとうございました」
「蛍です! 助けてくれてありがとう!」
無事を確認した後、服屋を出て、改めて全員で自己紹介を行った。
「ミツミツ! タルタル! よろしくね!」
「ま、よろしくな」
「2人とも……よろしく……」
……と、お互いに自己紹介が終わったところで。
「それじゃ、改めて確認だけど……怪我とかは大丈夫だね?」
「うん! 瑠璃さんのおかげだよ!」
「そ、そう?」
蛍ちゃんが私を褒め称えるが、私だけじゃなくて、みんなのおかげでもあると思うんだけど……。
「ほな、そろそろ帰りな、色々疲れとるやろ?」
「そうですね……ラピスさん」
「な、なんや?」
「また……会えますか? ラピスさんの戦い方、ボクたちのダンスの参考にしたいんです」
美月ちゃん、どうやらラピスの戦いぶりに何か着想を得たそうだ。
その気持ち、なんかよくわかる、ラピスの戦い方は美しいからね、ラピス自身が美しいのもあるかもだけど。




