表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
156/424

第147話 合体、イセカイジン マッシヴ

「もう……みんなして私にキスするなんて……」

「……ごめん、ルリルリ」

「ほんま、すんまへん……」

「ごめん……なさい」


 私は正座をする3人に向かって説教をする。

 本当にさ……キスするのはいいけどさ、状況とか考えてよ……。


「……ま、みんながお互いを信頼してるのは分かったよ」

「でしょ? ルリルリもそれに含まれるからね!」

「う、うん……」


 私も信頼できる仲間か……まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいけどさ。


「おい瑠璃、目が覚めたんならさっさと行こうぜ」

「うん……ってゴルド! そういえば貴方は何で見て見ぬふりをしてたわけ!?」

「あ、いや……だってよ、ワシがあーだこーだ言うのはおかしいと思ったし……」

「そこは言ってよ!」


 なんで変に配慮するかなぁ……まぁもう過ぎたことだから言わないけどさ。


「まぁいいや、みんな行くよ! 『転生』!」


 みんなで「転生」と唱え、カードを翳し、各々鎧を身に纏った。


「よし、それじゃあ、さっさとダンジョンボスを探そうぜ!」


 ゴルドはそう言って、カードを翳そうとしたが……キセノンは巨大化しようとしたゴルドを止めた。


「巨大化……する必要……ない」

「なんでだよ?」

「あそこに……いる……」


 キセノンは上の方を指差す……その方向……かなり遠くだが、スタジアムぐらいの大きさの巨大な蜘蛛の巣が見えた。

 そこには……その蜘蛛の巣の3分の1はある蜘蛛が見えた。


「おいおい、なら尚の事巨大化した方が良くないか?」

「いや……ここは……合体の……カード……」


 合体のカード、そうか、それか!


「よし! それじゃ……行きますか!」


 私はリンとラピスと顔を合わせ、合体準備が万全であることを確認し合った。

 よし、2度目の合体、行ってみよう!

 私は巨大化アプリを起動し、カードを翳した。

 よし! それじゃあ合体……。


<巨大合体 イセカイジン マッシヴ>


 ……画面にそんな表示が出たので、困惑してしまった。

 イセカイジン……マッシヴ? この間はビューティフルって出てなかった?

 ……ふと、翳したカードを見ると、カブトムシの冠を被った屈強なロボが描かれていた。

 そ、そういえばカード2つあったっけ? と、ということは……。


「うおお!? ワシ、どうなって……」

「私……合体……する?」


 ゴルド、キセノンの体が光に覆われ……2人と同様に、私の体も光に覆われた。

 私が鎧武者の姿になり巨大化すると、ゴルドは巨大なカブトムシ、キセノンは巨大なコウモリになった。

 2人が私に向かって突撃し……カードに描かれた戦士になった……ようだった。

 不思議と、力がみなぎり、体が若干重たく感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ