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第15話 パーティ結成

「にしても、その武器一つでここまで来たってバリ凄いね!」

「あ、あぁ……皆さんがほとんど倒してくれたおかげだと思いますよ」

「それでもすごいよ! バリ才能あるんじゃない?」

「そ、そうかなぁ?」


 最近褒められたことが無かったので、そう言われるとなんか嬉しい。


「……んまぁ、くれぐれも足手纏いにならないようにな……」

「はい、気を付けます、ゴルドさん」

「……あのよ、その口調やめてくれないか?」

「……はい?」


 私は彼の言った事に困惑してしまった。

 彼は見た感じ年上っぽいから、敬語になるのは当たり前だと思うけど……他の皆も、初対面だから失礼だと思うし……。


「ゴル爺の言う通りだよ! バリ堅苦しいよ!」

「そ、そうですかね?」


 リンさんも、ゴルドさんの言った事に賛同する。

 ……というか、ゴルドさんの事ゴル爺って呼んでるんだ。


「せやせや、折角知り合うたんやし、そういうのは無しで行こうや」

「うん……私も……そう……思う……」


 他2人も、同じことを言う。

 じゃ、じゃあ……。


「……わかったよ、これでいい?」

「うんうん! バリいい感じ! ねぇねぇ! アタシの事は、リンって呼び捨てで呼んで!」

「うん、わかったよ。リン」

「うん! バリいい感じ!」

「あ、ちょっと……」


 リンは私を強く抱き締める。

 なになに!? エルフってスキンシップ激しいの!?


「ちょ、ちょっと……苦しい……」

「あ、ごめん……ま、まぁ! 改めてよろしくね、ルリルリ!」

「う、うん! よろしく! リン!」


 私がリンに向かって腕を伸ばすと、リンはそれに応え、お互いに握手をした。


「じゃあ、ウチの事は?」

「あ、えっと……ラピス」

「せや! 改めてよろしくな、瑠璃はん!」

「私は……?」

「えっと……キセノン?」

「うん……嬉しい……よろしく……瑠璃ちゃん……」


 ラピス、キセノンとも握手をし、お互いに認め合った。

 後は……。


「じゃ、じゃあ、貴方の事は……」

「……フン、好きに呼べ」

「じゃあ、よろしく……ゴルド」

「はいよ、よろしくな……瑠璃」


 身長差がある為、私は彼と目線を合わせるように屈み、握手をした。


「さ、自己紹介も済んだところで! このままバリっと進んで行こう!」

「……さっきから気になるんだけど、バリって何?」

「バリはバリ! いい感じになるでしょ?」

「……意味が分からない」


 気にしたら負けなのだろうか? まぁいいか。


「さぁ、早く早く!」

「う、うん!」


 私はリンに連れられ、先へと進み始めた。

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