第126話 リンの姿
「どうしたの? ルリルリ?」
「あ、いや……なんでもないよ!」
いけないけない……平常心平常心……。
大丈夫だ、リンが気に入ってるんだ、かっこいいって言ってたし。
気を取り直そう。
「そ、それより、下の服選ぼうか!」
「……だね!」
平常心を装い、私はリンの下の服を選ぶ。
そうだなぁ……色的に……これが似合うかも。
「これなんてどう?」
私が選んだのは、水色のスカパンだった。
これだったら、Tシャツの色と合わさってかわいいかも……と思ったからだ。
……英字さえ気にしなければ。
「わぁ、バリかわいい!」
「せやなぁ、リンはんにピッタリやない?」
2人は絶賛するが……私は英字が気になって仕方がなかった。
「それじゃ、早速試着しよう!」
リンは服を持って足早に試着室へと向かう。
……私たちもリンに連れられるように試着室へと向かった。
リンはカーテンを閉め、着替え始める。
私は不安だった。
もしも……似合ってなかったら、ダサいと思われたら……。
そんな不安を抱えながら、リンが着替え終わるのを待った。
「なんやねん瑠璃はん、そんな険しい顔して」
「あ、いや……私が選んだ服、ダサくないかなって……」
「そうかい? ウチはセンスあると思うで」
「そ、そう?」
うーん……自信ないなぁ。
「着替え終わったよ! 開けるね!」
リンはそう言って、カーテンを開けた。
……そこに見えたリンの姿は。
「……かわいい」
第一印象は、そんな感じだった。
白と水色のアクセントが、リンの白い肌とピンクの髪にマッチしていて……ものすごくかわいかった。
……やっぱリン本人がかわいいから、服もおのずとかわいく見えるのかな? 美男美女はどんな服着ても似合うって言うし……。
「ねぇラピラピ、アタシバリかわいくない?」
「せやな、めちゃくちゃ似合ってるで!」
「でしょ? ルリルリセンスあるね!」
リンは私に笑顔を向ける。
……私はそんなリンの姿をただ見つめることしかできなかった。
理由は簡単だった、彼女がかわいいからだ。
リンの姿はまさに健気な少女、普段ダンジョンでモンスターを倒しまくっている姿とは違う、見た目相応の少女に見える。
こんなにかわいい見た目なのに、本当はものすごく強い……それを知っているのは私とラピスたちだけ……。
そう……私たちだけ……。
「……ルリルリ?」
「あ、ご、ごめん……じゃ、他の服も選ぶ?」
「うん! ちょっと待ってね!」
……いけないけない、ついリンに見とれて変なこと考えちゃった。
今は服を選ぼう服を……うん。




