表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
119/424

第110話 巨大合体

 はぁ……はぁ……危なかった。

 あと少しで巻き込まれるところだった……。


「じゃ、ダンジョンボス探すのと、最奥地探そう……」


 私はへとへとになりつつ、みんなにそう言った。

 しかし、それに待ったをかけるように、キセノンは上を指差した。


「その必要……ない……かも」

「……え? って、あれは!?」


 指を差した先、そこにいたのは……巨大なゴーレムだった。

 どのくらい巨大化と言えば隣の廃墟ビル4棟分ぐらいの大きさはある。


「バリでっかい……」


 リンは口元を抑え、動揺している。

 これはリンに同意だ、冗談抜きで大きい、これ私たちが巨大化して対抗できる相手なのだろうか?


「……なんにせよ、こっちには巨大化がある! 行くぜ!」


 ゴルドは巨大化の準備を始めた。

 ……と、ここで、気になることが。


「……そういえば、このカード……結局なんなんだろう?」

「おい瑠璃! 今はそんなこと気にしてる場合じゃねぇだろ!」

「だ、だけどさ……」


 この見た目……やっぱり巨大化したみんなの一部分だよね?

 ってことは……。


「物は試しだ! やってみよう!」


 私は巨大化のアプリを起動し、「ボウガンと扇子を装備しているカード」を翳した。

 すると、腕輪に見たことも無い表示が現れた。


<巨大合体 イセカイジン ビューティフル>


 ……ん? イセカイジン? なんだそれは?

 ってあれ? 私だけじゃなくてリンとラピスも光に覆われてない?


「あ、あれ? アタシたち巨大化のやつやってないよね?」

「な、なんや? 体が勝手に……」


 私、リン、ラピスが巨大になるようだ……巨大合体……まさか。


「リン、ラピス! 私たち……合体するよ!」

「えぇ!? それってどういうこと!?」

「なんやねん合体って! なんかゴーダスターズで見たような……」


 そうこうしているうちに、私たち3人は巨大化を始めた。

 私は大きくなり、巨大な甲冑を身に纏う……と、思いきや。


「あれ? 背中が……そうか!」


 背中の走行が外れ、巨大化したリンの羽が取り付けられ、そのままリンはボウガンになり……私の片手につく。

 そして、ラピスの羽が片方に装備され、頭に何かかぶさったような感触がした。


「リン、ラピス、大丈夫?」


 私は開口一番、2人を呼び掛けた。


『うん! バリ大丈夫!』

「あ、あれ?」


 なんか……私の口元から、リンの声が出てない? っていうか体が勝手に動いたような……。


『ウチも大丈夫やでー……って、なんか体おかしない? これウチの体かいな?』


 やっぱり体が勝手に……まさか。


「これ……私たち融合してない!?」

『えぇ!? どういうこと!?』

『つまり、三位一体というやつかいな!?』


 ……ラピスの例えが分かりやすい、これは確かに三位一体……3人で1つの体だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ