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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
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第98話 荒れ果てた街

「……ここは」


 光が弱くなっていき、目の前を見ると……そこは、荒れ果てた街が広がっていた。

 まるで戦争でも起きた後のような、そんな感じだ。


「みんな! 大丈夫!?」


 私は辺りを見渡し、リン達を探す。


「ルリルリ、そんなに大声出さなくてもここにいるよ」

「り、リン!?」


 リンは私の服を掴んだままだった。

 いけないいけない……ダンジョン出現でちょっと混乱してた……。


「ウチはここや!」

「全く……こういう系のダンジョンは瓦礫が多くてたまらん……」


 ラピスとゴルドは、瓦礫の中から這い上がってきた。

 ゴルドは身長的にも動きづらそうだった。

 ……あれ?


「……キセノンは?」


 再び辺りを見渡しても、彼女の姿が見えない。

 ……と、その時だった。

 服を引っ張られる感触がして、振り返ると……。


「うわ!? びっくりした……」

「あ……ごめん……私……いるよ」


 キセノンが私の服の袖を引っ張っていた


「とにかく、これで揃ったね!」


 リンが私から離れ、カードを取り出した。

 そうだ、変身しよう。


「みんな! 行くよ!」


 私は変身アプリを起動させ、カードをかざした。

 みんなも同じ動作をし、全身に光が集まる。

 私たち5人は各々、カラフルな探索者に変身した。


「よし、とりあえず一般人を安全地帯に誘導するぞ!」

「……って、言っても、どう探せばいいのやら……早くダンジョンを開放しなきゃいけないし……こうしてる間にもみんなが……」


 ゴルドの意見は確かに的を得ていた。

 でも、早くしないと、犠牲になる人が……。


「……ルリルリ、焦らないで」

「……リン」

「色々考えるより、まずできることをやろう」

「……」


 リンは真剣な口調で私に説く。


「リンはんの言う通りや、まずは周りを確認して、一般人がいないか確認するで」

「私は……空から……確認……する」

「ほな、ウチらは地上からや、行くで!」


 キセノンは腕輪を弄り、巨大なコウモリに変身した。

 ラピスの指示通り、残った私たちは地上から一般人を探すことにした。

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