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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
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第95話 ショッピングモールに入店

「わぁー! バリ大きい! バリ広い! バリ凄い!」

「こらこら、大声出さないの」


 ショッピングモールの中に入ると、リンのテンションが最高潮になった。

 モールに入る前、みんなはまず最初に自動ドアに驚いていた。

 「これはどう動かしているのか?」「挟まれたらどうするのか?」とか、色々聞かれて大変だった……。


「ねぇねぇルリルリ! 早く早く!」


 リンは私の服を引っ張りつつ、大はしゃぎをしている。

 そんなにここに来るのが嬉しいのだろうか?

 こんなに大はしゃぎしてたら注目の的に……ってあれ?


「なんか……人少ないな」


 今日は週末のはずなのに、人が少ないような気がする。

 いつもなら、人がごった返してて、どの店も大盛況なはずなんだけど……。


「なんか、思ったより人おらんのやな」

「ここ……富裕層の人……利用するの?」


 ラピスとキセノンはそれとなく考案した。

 ……が、キセノンの言っていることは違う。


「キセノン、ここは庶民とか富裕層とか関係なく、価格が安いところから高いところまである場所なんだよ」

「そう……なんだ……」

「でも、ラピスの言う通り、確かに人が少ないね」


 ……まさかとは思うけど、ダンジョンとかサンルートの人が現れたせい?

 それでみんな警戒して、外に出ていないとか?


「おい、瑠璃。なんかあそこの奴ら、ワシらのことを懐疑的な目で見てるぞ」


 ゴルドの目線の先、30代くらいの夫婦と見られる男女が私たちのことを怪しげな目で見ている。

 まぁ……リンがこれだけはしゃいでるわけだし、無理もない気がするけど。

 ていうか、あの人たちはダンジョンとかそういう心配はしていないのだろうか?


「ま、まぁとにかく! みんな付いてきて! 色々教えてあげるから!」

「うん! ラピラピにゴル爺にノンノン! 早く行こうよ!」


 リンが私の腕に掴まり、みんなに向かって手招きをした。


「リン……なんで腕を掴むの?」


 私は率直に疑問に思っていることを口にした。


「だって……逸れたら大変でしょ?」

「そ、そうだけどさ……」


 今は、ちょっと……恥ずかしいからやめて欲しい。


「ほな、じゃあウチも」


 ラピスがそんなことを言うと、空いているリンの片腕に掴まった。

 えぇ!? そんな躊躇なく!?


「じゃあ……私も……掴まる」


 キセノンもラピスの乗ったのか、空いている私の片腕に掴まった。

 も、もしかしてゴルドも?


「フン、お前ら心配しすぎだ。この歳になって迷子になんてなるかよ」


 ゴルドは少し距離を取って、腕を組んでいた。

 うん、気を遣ってくれているんだな……多分だけど。


「ま、まぁとりあえず……最初はあそこに行こうか」


 私はショッピングモールのメイン……スーパーマーケットを指さした。


「なにあれ!? 他のお店と比べてもバリ大きくない!?」

「あれは食べ物を売っている店、野菜に肉、魚……あと料理も売っているの」

「りょ、料理も!?」


 リンは驚愕の表情を浮かべる。

 料理って言葉に反応しているようだった……やっぱり食べるのが好きなのだろうか?


「ねぇねぇ! 早く行こう! みんなも!」

「ちょちょちょ、引っ張らないでよ!」

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