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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
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第92話 出かける準備

「瑠璃ちゃん、本当に大丈夫かい?」


 叔母さんがまたも心配そうな声を上げる。


「体調でも悪いんじゃないのかい? 今日は寝ていた方が……」

「そ、そんなことないよ! 体調は万全! 元気一杯だよ!」

「本当かい? あんまり無理しないでおくれよ」


 いけないいけない、叔母さんに心配かけさせたら、迷惑になっちゃう……ただでさえ5人も養っている状況なのに……。

 落ち着こう……うん、たかが間接キスだ、昨夜のキスと比べたらこんな……昨夜の……。


「ルリルリ! ルリルリの分の食器も洗い終わったよー! 早く街に行こうよ!」

「あ、り、リン!?」


 昨夜のことを考えていると、その当事者であるリンが急に抱き着いてきて、私は思わず大声をあげてしまった。


「……どうしたの? なんか顔がバリ真っ赤だけど」

「な、なんでもないよ! なんでもない!」

「……? 本当になんでもない?」


 リンは依然と私を心配しているようだ。

 今の状態でリンのそばに居たら、私恥ずかしくて頭が爆発しちゃうかも……お願いだから今は1人にさせてほしい!

 ……と、そんな思いが届くはずもなく、リンは……私に近づいてきた。


「え、ちょ、ちょっと……」


 リンは……自身のおでこと私のおでこに触れさせてきた!

 ちょちょちょっと! い、いきなり何!?


「うーん、熱は無いみたいだね……」

「り、リン! 大丈夫だって言ってるでしょ!」

「本当に?」

「本当に!」

「うーん、ならいいんだけど、体調バリ悪くなったらすぐに言ってね」


 リンはそう言って、私の体から離れた。


「ほら瑠璃ちゃん。リンちゃんにも心配かけさせちゃって……本当に大丈夫かい?」

「だから大丈夫だって、叔母さん」


 いけないけない、平常心平常心……。


「ほな、ウチらも食器洗い終わったでー」

「瑠璃、今日は案内してくれるんだろ? 早く行こうぜ」

「街……早く……行こう……」


 3人は食器洗いを終え、居間に戻ってきた。

 みんな、街に早く出たいようだし……気を取り直して早く行くか。


「じゃ、みんな準備して!」

「わーい! アタシバリ楽しみ!」


 とりあえず……歯を磨くか。

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