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第10話 自己紹介とサンルート王国

「……ほな、話は置いておいて、怪我とかしとらへんか? ちょ、待ってな……『インベントリ・オープンアップ』」

「え、えぇ!?」


 露出度の高い女性が何かを唱えると、魔法陣が現れ、女性はそれに向かって腕を突っ込んだ。

 腕が魔法陣を境に消えている……一体何をしているというのか?


「ほい、使いな」


 しばらくすると、女性の腕が魔法陣から抜け、彼女の掌にはフラスコのような……試験管を握っていた。

 その中に、カラフルな液体が入っている……なんか身体に悪そう。

 ……ん? こういうの……異世界小説で見たことあるぞ?

 そうだ、「チート治癒師の回復無双」って小説に出てくる、回復薬に似ている……ような気がする。

 どっちにしろ、怪我も何もしてないんだけど……。


「あ、大丈夫です……お気遣いどうも……」

「ほんまに大丈夫かいな……無理せんでな」


 女性はそう言って、瓶を置いた。


「ところで……貴方たちについて、教えていただけますか?」

「そうだね……教えないとバリ不公平だよね」


 ……思ったんだけどさっきからこのピンクの女性が言ってる「バリ」ってなんだ? 気にする方が負け?


「アタシの名前は『リン』、種族はエルフで、弓使い! バリよろしく!」

「ウチは『ラピス』、種族はサキュバスで鉄扇使いや、お見知りおきを」

「ワシは『ゴルド』、ドワーフで斧使いだ、ま、よろしくな」

「私は……『キセノン』……吸血鬼……格闘家……よろしく……」


 4人は私に自己紹介をする……。

 薄々感じてはいたけど……。


「エルフにサキュバスにドワーフに吸血鬼……」

「どしたの? もしかして……知らない?」

「いや……そういうの……創作物でしか聞いたことないです……」

「えぇ!? という事は、貴方……人間しか知らない!? そんなのある!? バリありえないんですけど!?」

「いや……バリありえないのはこっちの台詞です……」


 今目の前には、異世界小説で出てくるようなファンタジーな人がいる。

 これは夢なのだろうか……膝をつねっても目は覚めなかった。


「……まぁとにかく、アタシたちはここ、『サンルート王国』で探索者をやっているの!」

「サンルート王国?」


 さっき吸血鬼の女の子……キセノンさんも言ってたけど、サンルートって何?

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