若者よ、選挙に行け ~もう遅い、が乱立する理由ってこういうことだよね~
※これは作者の一方的な暴論です。
作者はプライベートな理由で非常に機嫌が悪く、むしゃくしゃして書いた結果がこれです。
間違いなくクソエッセイの部類に入るかと思いますが、生暖かい目で見てください。
内容に問題ありましたら、感想等で教えて頂けると幸いです。ただ、私のメンタルの脆弱さは豆腐並なのでなるべく穏便に指摘いただけると幸いです。
久々に、ランキングを見ました。
ランキングというのは小説家になろうのランキングのことです。
実は、少し前に私は似たような内容のエッセイを書いたんですよ。
『異世界転生は本当に理想なのか?』という内容で、現在は削除してしまったものです。
一応一定数の反響は頂きまして、いろいろな方のご意見を聞かせていただきました。
その後、私は暫くの間なろうから離れていました。
単純に忙しかったのと、小説を書くのに嫌悪感を感じる時期があったのが原因です。
そして、カムバックしたと。
びっくりしました。環境が変わっていてビックリ仰天です。
実家に帰ったら、家がゴミ屋敷になっていた時以来の衝撃でしたね。
私の中では異世界転生全盛期で記憶が定着していたので、不思議な小説が多数見受けられるなあと思ったんです。なので、いろいろな方の小説を見せて頂いたわけなんですが…
なんかもう、同じような小説しかないですよね。
2年くらい前も酷かったですが、今はもうそこら中ステーキだらけです。
ちょっと前はまだ所々キャベツやらお茶漬けやらの味変作用もあった気がしますが、もう今はステーキ!パフェ! 炭水化物オン炭水化物!!!!
って感じです。
そのなかでふと「もう遅い」がやたらと流行っていると聞きました。
もう遅いって何が遅いんだろう? と思った当時の私が何となく調べてみたところ、所謂こういう感じの小説が流行っているらしい、と結論付けました。
流れを順に説明するとこんな感じです。
主人公が何らかのダメージを負う。
(裏切り、虐め、社会的不利、彼女彼氏の強奪など)
主人公に対する敵が存在し、主人公はそれに対して敵意を抱く。
その後力を付ける、もしくは社会的ステータスで逆転する。
敵を圧倒、もしくはけちょんけちょんにする。
恋愛面なら、よりハイスペックな彼女または彼氏を手に入れて敵にマウントをとるなど。
敵が仲間になろうとすり寄る、もしくは許しを懇願する所を突っぱねる。
そして「ざまあ」「もう遅いんだよ!」みたいなことを言う。
わーお、短絡的。韓流ドラマみたい。
といったらファンの方にボコボコにされますかね。
しかし「もう遅い」って本来流行るべき言葉じゃないと思います。
「早すぎる」とか「キミ、イケてる!」みたいなもう少し明るい言葉が本来流行るべきじゃないのかな…と感性が古い私は思ってしまったりするんです。
だって小説って娯楽品じゃないですか? 娯楽品の中身がこんなに陰険だと、読んでる側の思考も陰険になっちゃいそうで個人的には怖いんですよね。
という油に火を点けるような発言をしたところで、一つ思ったことがあります。
これは少し前に私が言った『異世界転生は本当に理想なのか?』という疑問にも通じる話です。
何か、求められる物が細分化されてきてません?
・・・・? 何を言っているか分からないって?
言い方を変えると、こういうことです。
ようはウケるテンプレがますます細かくなってきていて、今までは『こんな感じのものがウケるよなあ』って感じだったのが、『これがこうしてこうなって、こういうオチの作品がウケる!』というかなり明確なテンプレが出来てしまってるなという印象です。
そもそも、小説とは何でしょうか?
小説にテンプレ話を盛り込まなければ小説にあらずみたいな、どこぞの平氏のような概念はありません。
あくまで何を語るのも自由だし、アイデアは無限です。頭の上に鳥のフンが落ちてきたとかでもいいし、何なら隣のクラスのいけ好かないアイツの失恋話を面白おかしく書いてもそれは小説です。
小説とは本来、幅広いモノなんですよ。
いろいろな小説を見て、「ああ、こんな話を書ける人がいるのかあ」とか「なんて画期的な小説なんだろう!」と思うのが、小説によって引き起こされる本来の感動だと思うんです。
それは、今の環境でもないわけではないです。影の中で良質な小説を書かれる方もいます。
ただし、探すことが出来るなら。という前提はありますが。
下手したら今の累計トップ層の作品のいくつかは今の環境だと埋もれてたんじゃないか。そんな懸念すら感じるレべルで今の環境の偏りは酷いです。
実は私は別のサイトで小説を書いており、そちらでは一定の読者を獲得することに成功しています。
でも、今のなろうにそちらで書いている小説を持ってくる勇気はありません。
何故なら、間違いなくこのサイトではウケないと感じるからです。
特定のジャンルじゃなきゃダメっていうリアル平氏思想が常態化してますよね。
スポーツ選手ならトライアウトで全打席ホームラン打ったり、サッカーならゴール決めたり、分かりやすい形で結果が出ます。でも、この業界はそうじゃありません。
でも、投票権は本来ほぼ全員が持っているはずのものなんですよね。
なら何で小説家の人たちは、そんな全員が持っているはずの評価を得るのにも苦労しているんでしょうか?
僕は今の環境をこう表現します。
『自浄作用を失った社会』と。さらに言えば『良質の定義も曖昧になってきている』と。
そもそも、このサイトに良質という概念はあるのでしょうか?
私はそれが良く分からないんです。ということで考えてみました。
このサイトで『良質』と判断されるための基準。(個人の感想です)
①PV数
良い作品には読者が付く。だからPV数はイヤでも伸びる。
PVが多ければ多いほど、それは良い作品であるという考え。
②ブックマーク数
キープしてでも読みたい作品である、という考えを基本にした基準。
ブックマークの数がその小説のファンの数と言っても過言ではない。
➂評価ポイント(個人的にこれが一番重要)
感銘を受けるような作品であれば高い点数を付けられるのは当然。
その上で、勝ち取った評価ポイントの数字で小説の優劣を競うべきという考え。
➃インフルエンサーのおすすめ
インフルエンサーとはその界隈で慧眼または実力を認められた人物であり、その人物に勧められることはステータスを認められるのと同義である、という考え。
細かく言えばキリがないですが、それらが基本線だと思うんです。
これに加えてなんちゃら大賞とかの大会的栄誉が加わるかなと思います。
しかし、私はこう思いました。
「じゃあ何で、優秀な作品と判断された作品がこんなに罵声浴びてるの?」と。
だってそうじゃないですか。ランキング上位は皆、皆さんが評価した結果上位にいるんですよ?
なのに、聞こえてくるのは『つまらない』『中身がない』『もっと面白い話が読みたい』などなど。
となると、こう考えざるを得ないんです。
評価する側に問題がある。つまり問題は僕らにあると。
ここで、タイトルに書かれた内容が関わってきます。
つまり今のなろうの環境は、選挙と同じだよねってことです。
ドキツイことを言うなら、仮に僕が何かを流行らせたいと考える独裁者なら、もう笑いが止まらなくて仕方がないような『ちょろい』環境なんですよ。だって皆、選挙に行かないんですから。
小説を書かれたことのある方、思い出してみてください。
僕らは何をモチベーションに小説を書きますか?
ぶっちゃけ言うと、読者の反響なんですよ。
じゃあ、何で特定のトピック以外の小説が流行らないのか。
答えは簡単、反響がないからです。
しかし、ここで一つ落とし穴があります。
反響というのは、評価のことを言うのでしょうか?つまりブックマークが少ないとか、評価ポイントが少ないから書かなくなるのでしょうか?
それも大きいですが、本質ではありません。
何故ならもっと分かりやすい所で違いが出るんです。
そう、PV数です。つまり特定のジャンル以外はハナから見てもらえないんです。
じゃあ、何で人はPV数を追い求めるんでしょうか?
質の良いものを書いていれば、評価はイヤでもついてくるんじゃないですか?
見てもらいたいから? 自分のカッコいい主人公、可愛いヒロイン、魅力的なキャラクターをもっと多くの人に知ってもらいたいからでしょうか?
違います。全然違います(個人的な感想です)
みんな、評価してくれないからです。
数うちゃ当たる理論ですよ。たくさんの人に見て貰えれば、そのうちに評価してくれる人に巡り合えるだろうという打算的な発想。それでいて、かなり効果的な戦術です。
これって、ある一つの前提がありますよね。
つまり、『なろうの読者は反応してくれない』という手厳しい前提です。
身の回りを見ていても、そういうケースは多くないですか?
色々思うことはあっても、ぐっと我慢。そしてツイッターにて文句のオンパレードをブチ撒ける。
学校からのアンケートは、全部適当に縦一列同じマス。義務付けられてないものはスルー。
きっと読者の方は、こう思ってるんでしょう。
「評価しない作品は、それだけ評価が低いってことだから」と。
それ半分はあってますが、もう半分は間違ってますよ。
本来、星1って悲しい評価なんですよ。
でも今の環境だと、「スルーされるよりいい! やった!」ってなっちゃうんです。
作家としての思考はこうなんです。
どんなに良いものを書いても、反応なんかどうせしてくれない。
ポチッと星を押してくれるだけでいいんだ。それだけで僕らは救われるんだ。
なのに、10人読んで評価してくれるのはせいぜい1人いるかいないか。
10人読んで9人が素晴らしいと思ってくれても、彼らがスルーしたら何の意味も無い。
逆に10人いて9人がクソだと思っても、残りの一人が星を押したら、それがトップ。
だったら、量産型と言われても知ったことか。
評価が欲しいから、俺たちは量産型で人を釣って評価してくれる人に巡り合ってやる。
だってそうだろう? 君らは見てくれない。仮に見たとしても評価ボタンに星1を付けることすらしてくれないんだから、って思考回路です。
学校のテストで言うなら、テストを解いても学校の先生が採点してくれないようなものです。
でも、記名欄の所に『先生大好き! 愛してる!』とか『先生の○○なとこ、僕大好きです』とか書いてゴマをすることによってようやく採点してもらえる権利を得られるみたいな感じ。
だれか書いてくれませんかね『先生が採点してくれないから記名欄でおだてまくったら、満点連発で天才になった件について』とか。それ、まんまなろうですからね。
世間が嫌う『御代官様、こちらつまらないものですが⋯⋯』、『越後屋、お主も悪よのお』がなろうでそのまま起こってるってことですよ。
じゃあ、そんな状況をどうしたら良いのか。
簡単です。自分がクソだと思ったものには星1つ。
最高だと思ったものには星5つ。簡単、それだけです。
ようは投票しろってことですよ。若者よ、選挙に行けってことです。
ロバート・ダウニーJrが言ってたやつ。まさにアレです。まああれは民主党啓発的な意味があったり、途中からヌードがどうとか言い出し始めたりとかいろいろありましたけども。
そうすれば間違いなく環境は変わるんじゃないですか?
でも、星を付けたら嫌いな作品の評価が上がって・・・と思ったそこの貴方。
それは『投票したい政治家がいないから選挙に行かない』って言ってる人と同じ発想ですよ。
投票したい奴が居ないなら白紙無記名で投票すればいい。それも一つの選挙です。
ここでいう白紙無記名は、星1つです。つまり「お前の小説クソだからもう少し精進したほうがいいよ」という意思表示です。
もう遅い、が乱立した理由。
シンプルです。簡単です。
もう遅い系が好きな方々が、投票権を有効活用する人たちだから。それだけです。
組織票がどうとか、言われる筋合いはないですよね。だって全員に渡されている権利なんですから。
むしろ不満がある人間がそれを表に出さないことの方が遥かに大問題です。
クソだと思うなら、それを星1に乗せてぶつければいいんです。
特に興味関心を感じないなら、星2か3をぶつけてやればいいんじゃないでしょうか?
皆、星を付けるようになったら結局テンプレ好きの評価が増えるだけだろ、という意見もあるかもしれません。でも作者心理的にも全然違うんですよ。『無視される』と『評価される』の違いは天と地、いや生きるか死ぬかレベルで感じるものが違うんです。
頑張れるか、頑張れないかの違いと言ったら分かりやすいかもしれないですけどね。
それに、評価があれば人の目に付く機会も変わります。
それがいずれ大きな動きになって、環境を変えることもあるかもしれませんよね。
反響ゼロ。それが僕らが一番恐れているものなんです。
あともう一つ、思ったことがあります。
これは結構ぶっちゃけた内容なんでアレですが…
一部の人たちは『自分がこういう作品を評価、ブックマークしていると知られたくない』って人もいると思うんですよね。そういう人のために、運営さんは非表示機能とか用意できないんでしょうか?
少しエッチい内容の小説とか、こんなのを読んでるなんて知られちゃったら⋯⋯って思う気持ちは分かりますし、低評価がバレるのが怖い心理も分かります。少しは運営さんも改善努力とかしないんですかね?
ただで読ませてもらってるから、って意見は分かりますよ。
でもこのサイト自体ある種の『ドル箱』じゃないですか。数多の作品が書籍化、アニメ化して一つのステータスになってるわけじゃないですか。
影響力の強い立場であることを理解して、少しは改善努力をしないといずれはニコニコ動画みたいな末路を辿ることにも繋がっちゃうと思いますよ。そういうのをしっかりやって顧客を確保してるのがようつべ筆頭にした、有名プラットフォームじゃないですか。
まあそういう意識が起きないのも、我々の声が小さいからなんでしょうけどね。
ただでやってんだから文句言うな。聖人ですね。
日本人としての美意識に溢れる素晴らしい意見だと思います。
でも、そういう環境が最終的に一つの世界をボロボロに腐敗させるのも世の常なんですけどね。
改善すべきところは改善すべきと主張しないと、って僕は思います。
もし既にそういう機能があるというならば…ごめんなさい。
私は己の無知を恥じて、今すぐパソコンの前で1000回スクワットをします。
閑話休題
では、簡潔にまとめたいと思います。
皆さんには、投票権が握られています。
最低1、最高5の星という名の投票権です。
それは、皆さんがこのサイト内で意思表示をするもっとも簡単な方法。
そして自分の意見を反映させる一番効果的な方法です。
皆さん、選挙に行きましょう。
小説をスクロールし続ければそこには、投票所があるはずですよ。
もう遅いがクソだと思うなら、異世界転生ものの乱立に歯止めを掛けたいと思うなら、陳腐な恋愛小説にこのままじゃ生産性ないぞとメッセージを送りたいなら、意思表示が出来るはずです。
大事なのは、星を付けることです。
スルーすることじゃありません。
さあ、皆さんの目の前に星が近づいてきているはずです。
早速私の小説に対して意思表示をしてみてください。
クソだと思うなら1を、それ以外の感想を抱いたなら別の評価を投げつけてみてください。
そして私の次に読んだ小説があるならそれにも星を、できれば私よりも大きな星を付けてあげてください。
皆さんの清き一票をお待ちしています。
PS 気になって見て見たら、私今までに一回しか評価付けたことないですね。
偉そうなこと言ってスミマセン。反省します。