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£第1話£

頑張って書きます。

春になる。春といえばそう。10年前。

「3月19日!10年後の3月19日にここに集まろう!」

4人の約束。春風の吹くの夕方。その約束はあと1週間に近づいている。


はぁ。毎日つまんない。

起きる→食べる→バイト→食べる→寝る

これがうちのLifeスタイル。毎日この繰り返し。

坂田(さかた) 萌絵菜(もえな)22歳。つまんない毎日を送って4年。高校を卒業してからバイトばっかり。10年前の約束なんて忘れていた。それどころじゃなかった。友達は彼氏を作り、次々と結婚していく。《うちも彼氏を作らないと―。》この想いがなにより強かった。

「彼氏ほしぃ」

唯一の彼氏なしの友達は美歌(みか)。しかし、この美歌も彼氏が出来そうだ。合コンで出会った高橋君。メールでやりとりをしているらしい。

「合コン・・・か・・・」

「萌絵菜も頑張ってねぇ私も頑張るから(`▽´)」「頑張るぅ?いつでも頑張ってるんですけど・・・」

「もっと頑張るんだぁ」

「ハイハイ」

「萌絵菜ぁ!19日暇?」

住川さんのグループが話かけてきた。あまり好きな人たちではない。

「べつに。ふつう?」

「はぁ?どっち?」

「内容によるな。」

「合コンなんだけど、真菜が行けないからぁ。ねぇ真菜。」

「そぅなのぉ↓だから萌絵菜代わりに行ってくんない?彼氏捕まえておいてよぉ!」

はぁ?なにそれ。馬鹿じゃあなかろうか?馬鹿なコトに付き合ってらんない。無理に決まってる。

「やめ――。」

「よぉし決定!19日の5時に○△店ね!」

住川さんのグループはそう言うとそそくさと行ってしまった。

「行きなよ。」

「はぁ。行くしかない。行くとしよう。」



――19日

「今日は何か予定あったかな?」カレンダーを見た。

〈○△店で5時から合コン〉

そうだ。今日は住川さんたちと合コンだ。19日ってほかになんかあったような・・・

まぁ。いいや。忘れるぐらいならたいしたことない。

――17時・・・

あれから考えたがなにも思いつかず考えるのを諦めた。

「えぇっと今から合コンを始めたいと思いまぁす☆」住川さんが仕切っている。

ハイハイ。さっさと始めろ。女子はうちら3人私と住川さんと中原さんだ。

「んとぉ。今日は真菜が来られないので代わりに萌絵菜ちゃんが来ましたぁ!じゃあ、自己紹介してくださぁい!」

「えぇっと。泉川 旬でぇす。みんなヨロシクな!」明るい、いい人そうだった。

「釜山 信幸です。ヨロシク。」少し太っているが凄く優しそうな感じだった。

「・・・。――――――です。」

「え?聞こえない!はっきり言って!」

そんな怒んなくても・・・。

「山田 太郎だ!」

お。何処にでもありそうな名前。みんなキョトンとしていた。

「悪いな!こんな名前で!!!」

「だ。大丈夫だよ。全然・・・」住川さんが少し引いた感じに言った。

「―――っ!」

山田君は怒ってる。絶対・・・。

「落ち着いて。山田。」

「これが落ち着いていられるか!」

「山田君。うるさいよ・・・。」中原さん?なに言ってるんだ。

「はぁ?来たくもない合コンに誘ったのはお前だろ?」

「じゃあ、帰っていいよ!」

ガタン

山田君は思いっ切り立ち上がった。そして、店を後にした。

あぁ。行ってしまった。

これは追いかけたほうがいい。彼が心配だ。

「うち、追いかけて来る。」

「勝手にすれば?」

「あんた、サイテーだよ。」

中原さんにそう言うと私は山田君を追いかけた。


―――5分後

「山田君!」

やっと、追いついた。

「何だよ!追いかけてくんな!」

「はぁ?せっかく心配して来てやったのに・・・。」

「お前もオレは変な名前だ。って思ってるんだろ!」

「そんなコト一言も言ってないだろ!!」

「そうだな。お前なにも言ってなかったな。すまん。えぇっと。名前は?」

「萌絵菜。坂田 萌絵菜。よろしくね。」

「オレは―――。」

「山田 太郎君。分かってる!」

「えぇっとこの会社に勤務してます!」

名刺をくれた。ほほう―――。

え゛!?!?!?!?!?

うちの見間違いか?再度確認。それは見間違いではなく【社長】と言う字だった。

「山田君!しゃ、社長さんなの?」

「ああ。〇×会社って知ってるか?」「本当?本当に!?」

私は山田君の体をゆさゆさ揺らした。

カシャーン

メガネが落ちた。

「ゴメン。」

慌ててメガネをひろい、上を向く。

「あらゃ?山田君は?あなたどなた様?」

「オレ山田!」

「――――。えーーーーーーー!」

そこに立っていたのは正真正銘の美少年だった。

ドキッ

うちのハートがときめいた。

「ぷぷっ!」

「なっ。なに?!」

「反応可愛すぎ。」

カァァ

まった、まった、まったぁぁぁ!これは愛の告白!?

「オレ、やっぱり今日合コン来て良かったわぁ。」

「なんで?」

「坂田さんに会えたからな。」

「そっ、それどういう意味?」

「坂田さんと付き合いたい。」

「え!!!!!!まった、それ本当?」

「うそぉ!」

「はぁ?ふざけないでよ!」

「――な訳ないでしょ。本当だよ。真実だよ。で!返事は?」

突然の告白!やばい、やばい、やばぁぁぁぁぁぁい!

「えぇっとぉ。いいよ。付き合うよ。」

「メアド交換!」

「ハイハイ。」

今夜は山田君の家に泊まりたい!って言おうとしたが、そのタイミングがなかなかつかめない。

「あ!」

「な。なに?」

「今日、俺んちこない?」

おぉぉぉぉぉぉ!偶然だぁ!

「行く行く行くぅ!」

「ここから歩いて5分だ。」

うちは山田君について歩いた。川沿いを歩き3分ほどいくと3人ぐらいの男女がなにかをしている。なんだ?

目をこらして見ると、あ!あれは由美。拓。幸介。だ。なにしてるんだ?

「由美ぃ!拓ぅ!幸介ぇ!」

思いっきり手を振った。

《おぉ!萌絵菜!》と声がかえって来るかと思った。しかし――。

「お前、なに彼氏とのこのこあるいてんだよ・・・。」

そう拓が言った・・・。




End〈2話に続く!〉

簡単で良いのでご感想をよろしくお願いします!

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