表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何回やっても魔王が倒せない  作者: にゃんこすきやねん
勇者ガリキア50回目の敗北
2/2

また負けた。

50回目の敗北から始まる奇妙な物語。


まずは自己紹介と軽い世界観を説明しようじゃないか。

俺の名前はガリキア。

ガリキア=ラストレスが名前だが、そこは重要では無いだろうからある程度省略…あれ?省略しちゃ駄目ですかね?

あ、分かりました。

と言っても、クーガ村と言う片田舎の出身と言うだけで、特に村長でも無ければ貴族でも無い。

ただ、生まれつき変わったスキルを持ってるだけだ。

え?

だったらいせかいてんせい?じゃないのかって?

そもそも、いせかいってなに?

…まあいいや。

とにかく、マウリシア大陸の端っこの村とでも思ってくれ。

もちろん貴族はいるし、魔物も魔王もいる。

なんならエルフにドワーフはもちろん、さらには獣人、鬼族、竜人族に妖精だっている。

そういえば、俺達人間は数種類いるのが普通みたいだ。

とは言っても、生まれた時にみんな何らかの職業が神によって与えられるらしい。

それと同時にスキルも与えられる。

俺のスキルは、〝選択蘇生及び転生〝と〝経験値引き継ぎ〝である。

…ちょっと何言ってるか分からないだろうが、すでに与えられた情報を開示しようじゃないか。

まず、〝選択蘇生及び転生〝だが…この世界で何度死んでも俺が蘇生したい時期や、転生したい種族を選べるのだ。

例えば蘇生だが、死んだ種族等のまま…例えば人間の貴族で子爵なら、貴族で子爵のまま死ぬ前のどの時期かを選べる。

次に転生だが、村人から貴族…果ては他の種族に転生出来る。

経験値引き継ぎだが、そもそも俺は勇者で固定されているらしく、レベルや経験値をそのままで蘇生もしくは転生出来るようだ。

ちなみにだが、俺の仲間はいちいちリセットされているのだ。

くっ…それだけが問題か…。

そもそも俺の仲間は今回で50回変わっている。

なんでだ?わからん。

あ、この世界の話しだったな。

この世界の住民は、全員がステータスの恩恵が与えられる。

そこいらを走り回る幼女だろうが、屈強な騎士だろうが、果ては老人ですらだ。

なんなら赤ん坊にすらステータスの恩恵がある。

ただ、スキルやその他のジョブと言われるのは別になる。

…この辺りはまた今度でもいいか。

とにかく、この世界にも魔王はいるのだ。

昔の文献によると、魔王と勇者は必ず生まれるものらしい。

どちらかが倒れれば基本それで終わりだ。

勇者が勝てば多少魔物は出てくるものの、ある程度平和になる。

ただし、魔王が勝てば魔物が跋扈(ばっこ)する世界になる可能性がある。


そうなると、人類は目も当てられない事になりかねない。

…と言うのが普通だろう。

俺の敵対している魔王なら、そんなことは無いと断言出来る。

何故かはさておき、それでも魔王は勇者である俺が倒さなければならない。






そして、50回目の敗北が決まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ