登場人物 (ルーンと異界の旅日記)
【杏奈一行】
神守杏奈
2月上旬生まれ (水瓶座)
17歳
174㎝ 69㎏
趣味:廃墟・遺跡巡り、読書
好きな色:ネオンカラー
好きな食べ物:ライチ
女性
主人公。孤児院から鮮血の夜明団に引き取られ、魔物ハンターとなる。魔法を使えないことをコンプレックスだと思っており、それを埋め合わせることができるようにと体を鍛えたりしている。
魔物ハンターとしての存在意義に疑問を感じ、自分を簡単に犠牲にしようとするきらいがある。この癖についてはメンバーの多数が問題視している。しかし、このおかげで助かった者もいることは事実である。
こういう杏奈だが魔物ハンターの引退を考えている。引退後のことも考えており、魔物ハンターという身分を隠して高校に通う。必要以上に人と関わることや感情を表に出すことを好まない。そのためか、学校では孤立気味。杏奈自身はあまり気にしていないが。
性格は少なくとも明るくはないが好奇心は強い。冷静沈着で滅多なことでは動じないが、内心では結構動揺していることもある。所謂ポーカーフェイス。実は挑発に弱く、冷静を装いながらも本気で逆上していることが多々ある。好戦的でも戦闘狂でもないが戦うことは別に嫌いではない。戦う相手に好奇心を向けることがある。本性はマッドサイエンティストに通じるところがある。
結構美人であるが、そのきつい性格に見えるふるまいから高嶺の花として見られている。とはいえ、その性格を知らない者からは体を狙われることもある。
シオンらと共に異界の調査任務を担い、打倒ドロシー・フォースターを目指すが…?
異界のゲートの出現に伴って40度の高熱を出して倒れる。その後、星空のようなイデアという能力を発現。もともとの身体能力もあって、飛躍的な戦闘力の向上を見せる。敵の間合いに簡単に入り込み、鉄扇で切り裂くインファイター。頭も回り、策士のような一面も併せ持つ。
シオン・ランバート
24歳
185㎝ 92㎏
男性
成人したシオン・ランバート。
魔物ハンターである杏奈の師匠的な存在。
光の魔法だけでなくイデアにも覚醒。戦い方に幅が出ている。経験を生かしたテクニカルな戦法を得意とする。イデアの覚醒によって大の苦手だった魔力を飛ばすことができるようになっている。理由あって剣は異界へ持ち込めなかった。
グランツ・ゴソウ
12月8日生まれ (射手座)
20歳
181㎝ 78㎏
男性
ブリッツ・ゴソウの弟で杏奈、シオンと同じく鮮血の夜明団の本部に所属する魔物ハンター。本部所属には珍しく、クリーチャー退治を得意とする。
おちゃらけた性格で、一行のムードメーカーであり、トラブルメーカー。しかし、その一方で時折悲しげな表情を見せる。短絡的な行動は少なくない。
一番上の兄が吸血鬼となっており、彼を人間に戻す方法を探している。異界への旅に同行した理由の一つも兄を人間に戻す方法の手がかりを得ること。
抜群の投擲技術を持ち、杏奈と同時期に覚醒したダーツのイデアと組み合わせて戦う。やや戦力不足が否めないが、奇襲や連携で勝利に貢献している。ダーツそのものの貫通力はかなり高い。
千早ノエル
1月12日生まれ (山羊座)
17歳
157㎝ 51㎏
好きな色:すみれ色
好きな食べ物:オレンジ
趣味:読書(自分が読める言語ならなんでも。活字中毒なのかもしれない。)
杏奈のクラスメイト。もともと孤立気味だった杏奈を気にしていた。
ゲートが出現した場所近くを旅行した際に異界の障気にあてられ、高熱で倒れる。その後はイデアに覚醒している。そのためイデアに関する知識は豊富。
性格は真面目な堅物。だが、本人曰く熱くなりやすくふざけたら歯止めが効かない。一応冗談は通じるが。
父親との二人暮らし。母親は不倫して離婚。父親からは自立した人間になれと教えられ、ノエル本人もそうなろうと努力している。
自立した人が異性・同性問わず好き。自覚はないが杏奈と向き合うと言っておきながら彼女に惹かれている。
杏奈の助けになれば、と異界調査への同行を申し出る。
文章が空中に浮遊したようなイデアを扱う。文字列の組み換えによって防御壁、飛び道具、トラップにもなる。汎用性が非常に高いことは間違いない。それゆえに狙われる原因となることも……。
二コラ・ディドロ
4月7日生まれ (牡羊座)
66歳
175㎝ 65㎏
好きな色:紫
スリップノット支部に所属している魔物ハンター。吸血鬼であり、66歳と高齢でありながら若々しい姿を持つ。顔がいい。
人付き合いが苦手であるが、実は情に厚い。それを表に出すのが好きではないので自然とそっけなくなってしまう。また、熱くなりやすい性格でもある。ジョシュア曰く偽悪者。
彼自身の過去については話したがらない。過去なんてどうでもいいと思っていながらも過去のことをずっと引きずっている。
炎を操る能力を持つ。蝋燭のビジョンを持ち、そこから炎を放つ。全くのノーリスクというわけではなく、二コラの体を燃やしてしまうという弱点を持つ。
ジョシュア・ノートン
10月7日生まれ (天秤座)
144歳
189㎝ 115㎏
好きな色:水色
二コラとともに任務をこなす魔物ハンター。ジョシュアもまた吸血鬼である。
人当たりがよく、優しい性格。特技は嘘を見抜くこと。たまに皮肉屋になったりするが、悪い奴ではない。人を騙す人をだますことが好きで、実は結構人のあら捜しをする癖がある。
吸血鬼となった経緯は雪山での遭難。成果を持ち帰るために誰か一人が生き延びるために吸血鬼とならねばならなかった。そのときにジョシュアが選ばれ、吸血鬼となる。かつての仲間には申し訳ないことをした、とジョシュアはかなり引きずっている。
触れたものを無差別に溶かす能力を持つ。形状は緑色のスライム。スライムに触れたものは人であろうがそうでなかろうが溶けてしまう。
【館の住人たち】
アンジェラ・ストラウス
25歳
159㎝ 52㎏
女性
シド・ファーネルを殺した真犯人。6年前に消息を絶ったが、生存している。そのときに吸血鬼となる。
吸血鬼と化したアンジェラの人格こそがアンジェラ・ストラウスの本性。血と復讐を好み、かなり根に持ちやすい。憎しみを抱く者の死に様を好む。人間の味方を名乗っていたときも吸血鬼が灰になる様子を好んでいたが。
鮮血の夜明団に拒まれ、人間から疎まれたことで鮮血の夜明団や人間への復讐を本木で考えるようになる。
両性愛者。肉体関係を持った者は10人程度で、うち9人は女性であるという。伴侶はドリー・フォースター。
吸血鬼としての人間離れした身体能力を誇る。アンジェラは吸血鬼の血を啜ることで大幅に強くなっている。また、イデア能力として二つの世界をつなぐ力を持つ。不完全に使用すれば空間をミキサーにかけるようなことも可能。
ロザリア・C・アッカーソン
70歳
174㎝ 66㎏
女性
アンジェラの友人であり、彼女の腹心。しかし、アンジェラと互いに信頼しあっているかと言ったらそうでもない。お互いの存在に都合がいいため、お互いに利用し合っている。
人のことを利用したがる性格である一方、自分の信念は曲げない。
吸血鬼と人間のハーフであるダンピール。とはいったものの、日光アレルギー持ちで吸血鬼と勘違いされることがある。
本名はキャンディス・アッカーソン。カナリアの妹である。姉との仲は非常に悪い。
一定の範囲内の時を止めることができる。時を止められる長さは範囲の広さに反比例する。
ビリー・クレイ
9月17日生まれ (乙女座)
25歳
180㎝ 70㎏
男性
アンジェラに仕える執事。彼女に対して妄信的になっているが、その一方で仕事や戦闘に対しては効率だけを追い求める。手段に関してはどうでもいいらしい。
性格はお世辞にも良いとはいえない。人のことを考えずに結果と効率ばかり求めるので。
杏奈らが異界にやってきた頃から暗躍していた一方で下手な戦闘は避けていた。理由は自分の弱さをよく理解していたから。
物質をその状態のままキューブに閉じ込めて保存する能力を持つ。その範囲はイデアや魔法にも適用される。
ヴィダル
21歳
176㎝ 59㎏
男性
アンジェラに仕える執事。美青年。
戦闘に対しての熱意を見せることはほとんどないが、一度破れた相手にリベンジしたいという思いは人一倍。努力家でもある。一度グランツに敗北し、彼に勝つことを目標としていた。
頭に血がのぼりやすい性格で、平気で暴言を吐く。怒らせたときの言葉遣いはかなり汚い。
物体を破壊する能力を持つ。イデアの形状は5色の薔薇。色ごとに違った破壊の方向性を持つ。
デューク・タウミエル
35歳
178㎝ 65㎏
男性
アンジェラに仕える執事。それは表向きの顔で、本当はアンジェラを唆して復讐の鬼にした張本人。
人の話を聞くことが嫌い。その反面、説教が好き。人をだます事や利用することを好み、奇術師を自称している。これといった信念がない、非常にたちの悪い人間である。
魂を掌握する能力を持つ。
ネブリナ
24歳
172㎝ 87㎏
男性
アンジェラに仕える執事。
吸血鬼の血を引くロザリアに次いで肉体的に強い。
基本的に信用できると思った人は信用するタイプで、竹を割ったような性格をしている。そのため、ネブリナを利用しようとするデュークの本心を一切見抜けなかった。
イデア能力は砂を操ること。接近戦を得意とするネブリナとの相性は悪くない。シンプルなので応用が利く。
ドリー・フォースター
24歳
155㎝ 49㎏
シド・ファーネルを襲撃したドロシー・フォースターの正体。6年前に吸血鬼と化したドロシー・フォースターとは同一性がない。
アンジェラによってマインドコントロールされ、自分がドロシー・フォースターであると思い込まされている。
エンゲル
140歳
とある錬金術師によって生み出された改造吸血鬼。不死性と危険性ゆえ、地下に隔離されていた。
【アナザーパーティ】
ディ・ライト
5月29日生まれ (双子座)
175㎝ 65㎏
趣味:ファッション、音楽
好きな色:薄紫
男性
ジョシュアや二コラと同じチームの魔物ハンター。一足先に異界に転移しており、そのときに死亡したと思われていた。
異界へのゲートが開く前からイデアという能力を使っていた。その能力は紫外線を操る能力。紫外線を放つ鞭のビジョンを振るい、吸血鬼を弱体化させる。
アルセリア
2月19日生まれ (魚座)
170㎝ 59㎏
趣味:猫と遊ぶこと
好きな色:マゼンタ
女性
ニコラ、ジョシュアとともに行方不明になっていた魔物ハンター。異界でアンジェラと再会し、彼女に口説かれて手下となる。
純粋だが依存心が強い。また、自分が役に立ちたいと躍起になっており、つけこまれやすい。だが戦闘技術は非常に高い。
杏奈に対しては他の魔物ハンターやアンジェラに対しての感情とは違った感情を抱いている。
イデア能力は風(空気)を操ること。風の大砲から索敵までだいたいのことはこなせる。
メックス
26歳
男性
アモットらとともに杏奈らを迎え撃つ役目を担った。しかし、タワーでジョシュアと交戦して死亡。
アモット
29歳
194cm 88kg
男性
アルセリアらを束ねていたリーダー。
魔族など、理解の範疇を超えた存在を基本的に信じない。また、疑り深くアルセリアとディ・ライトも決定的に手下における弱みを握らない限り信用していなかった。実は上司としてのビリーやデュークも信用していない。
戦闘においては手段を一切選ばない。勝つためであれば卑怯なことだろうとできる。
イデア能力は爆発。ビジョンは粉状の火薬。触れたり熱を加えると爆発する。
【アンジェラの手下】
アヴラズ
男性
ティアマットの町でとある錬金術師と組んで待ち伏せしていた男。
自分の欲望には結構忠実。特に支配欲と性欲には。アンジェラはアヴラズのことをよく思っておらず、直接会う事さえゆるさなかった。
人を自分に従う操り人形にしてしまう能力を持つ。
ヤン
男性
アヴラズと組んでいた錬金術師。錬金術の魔物を作り出すなど決してレベルの低い錬金術師ではないが、吸血鬼の洗脳方法を知らない。
生命倫理についてはよく考えている。
生命力を吸い取る蔦を操る。町ひとつ分という常識外れの範囲を持つが、炎、氷、毒薬などの弱点も非常に多い。
マリス
17歳
男性
ロリィタ服を着た男の娘。去勢しているので声が高い。
静電気を操る能力を持つ。
マルコス
25歳
男性
ディレインの町でグランツの命を狙った男。グランツの兄クロイツが吸血鬼化したことにかかわっており、彼とはそれなりに因縁がある。
イデア能力で空を飛ぶことができる。
リッチー
男性
トンネルで一行を襲撃した。
物体を砕く能力を持っている。
フォント・セア
男性
トンネルで一行を襲撃した。リッチーとはコンビで任務をこなしている。
地中を泳ぐことができる。
ハマー
男性
ドラゴンランドの町に現れたアンジェラの手下。博物館の館長になりすましていた。
能力は変身能力。脊椎動物であれば何にでも化けることができる。また、光の魔法を使うこともできる。
イズラエル
男性
奇抜な化粧を施した男。ドラゴンランドにて杏奈を襲撃した。ヘヴィメタルのバンド『ムー』のボーカルを名乗る。
水と同化する能力を持つ。
アンシ
男性
『ムー』のベーシスト。
五感をマヒさせる能力を持つ。
フォズィー
男性
漁師。イデア能力が使用可能で、そのビジョンは海洋生物。
【そのほかの人物】
ルツ
約12000歳
176㎝ 68㎏
女性
アンジェラの手で洞窟に閉じ込められた魔族。杏奈と同じ世界線出身。出ようと思えば洞窟から出られるがそうしないのは元の世界と異界では時間の流れが違い、夜の長さを正確に読めないから。
奇抜なものや、異端といわれるものを好む、また、哲学などの理解も深い。が、その本性は人の死をなんとも思わず好奇心のままに生きるようなもの。
敵か味方かはっきりせず、行動は彼女自身の好奇心で決めている。
魔族で唯一光の魔法をもともと扱える。その理由は波長にあり、魔族や吸血鬼の弱点からはずれた波長の光を扱っている。
ターヤ
26歳
女性
異界の錬金術師。
洗脳された吸血鬼の血を入れ替える、幾多の錬金生物(人工生命体)を生み出すなど、突出した技術を持つ。