基本設定&用語
基本情報
レムリア大陸
物語の舞台となる大陸。サーベルタイガーやオオツノジカなどの絶滅動物が多数生息する。文明のレベルは現代と同じ、モラルは地域にもよるが産業革命以降のものと同等。10進法を採用しているが12とその倍数を神聖視する。
魔物の町/魔物大陸レムリアにおいては地球に存在したものとみなす。
通貨単位
単位はデナリオンとレプトン。1デナリオン=1ユーロ、1レプトン=1円程度。1デナリオン=120レプトン。
異界においては単位そのものは同じだが、価値が少々異なる。異界における通貨の価値は1デナリオン=1ウォン。
大陸法
レムリア大陸の法律。自治区などの法律や条例より上の決まりである。魔法や錬金術についてもしっかりと定められている。
用語
【鮮血の刃】
鮮血の夜明団
魔物ハンターの組織。結社と呼ばれているが、あり方はギルドに近い。本部のほかに支部があり、複数の下部組織を擁する。本部の長で鮮血の夜明団全体の統括を行う会長、大陸全体に点在する支部をまとめる支部長、下部組織のリーダーなどの役職がある。特に下部組織のリーダーは専門分野によっては会長や支部長を超える権力を持つ。
600年前に設立、当初は倫理観もへったくれもない荒くれの傭兵集団だった。
魔物ハンター
魔族や吸血鬼の犯罪、異界の調査など警察に介入できない範疇の異変に対応する人々。ほとんどは魔法を使えるが、杏奈などの例外もいる。「ルーンと異界の旅日記」以降においては人々に目覚めた謎の能力に関する事柄も扱うようになる。
ダンピール
吸血鬼と人間のハーフ。7割は生まれてすぐに死亡し、残りも大半が先天的な病気や障害を持っている。
今までの報告では女性のみが確認されており、男性は例外なく死産だった。
紅石ナイフ
人間を吸血鬼に変えるアイテム。血液中に入って錬金術エネルギーを使って遺伝子を改変し、人間を吸血鬼にしてしまう。
【2人の王は歴史を刻む】
魔法
レムリア大陸に伝わる理論。レムリア大陸とその周囲1キロメートルでのみ使用可能な大陸に流れる超自然的な力を借りた術。大陸の魔力を使いこなせるかどうかは生まれつきの素質と経験と理論の理解で決まる。
炎、光、水、氷、人体操作、反射などの分類がある。人を生き返らせたり時間や空間の操作、瞬間移動などはできない。なお、大陸の法律で禁止されている魔法があり、人を殺すためだけの呪文(魔法を使った結果人が死ぬこととは違う)、拷問の魔法(これ以外の魔法を使った拷問は禁止されているわけではない)、生成の魔法(人体生成が可能で個人的な軍隊を持たせないため)がこれに該当する。
使い方は魔物ハンターや魔術師だけが知っており、一般人には伏せられている。
錬金術
魔法と同じくレムリア大陸に伝わる理論。魔法とはことなり、レムリア大陸から離れた場所でも使用できる。エネルギーによって強制的に化学反応を引き起こすもの。通常ではありえない化学反応を無理やり起こすほか、治療に時間のかかる外傷や内出血、内臓破裂の治療もできる。このためか、産業や医療の方面で大きな発達を見せている。
治療だけではなく、破壊にも転用できる。ただし、これを行った場合かなり非難される。
魔法に比べるとかなり認知されており、錬金術を使えるだけでもてはやされる。しかし、その一方で吸血鬼という存在にも錬金術は大きくかかわっている。
臓器や人体の生成は禁止されている。
青白い石
レムリア大陸に存在する鉱石。その特徴は大きなエネルギーであり、乗り物等に使われている。魔法や呪法を流し込むとエネルギーの出力が大幅に上がる性質を持つ。これを悪用することもできる。
廃棄所
産業廃棄物や研究で出た廃棄物が捨てられる場所。錬金術や産業が活発な都市のはずれに存在する。
廃棄物だけでなく孤児やペットが捨てられることもある。廃棄所を中心としたコミュニティも存在しており、彼らははみ出し者として生きている。
【ルーンと異界の旅日記】
異界
港町に出現した穴から行ける異世界。パラレルワールドとも。異界では時間が6分違いになっており、1時間が54分。使用される通貨単位はもとの世界と同じだが、硬貨が違うのでもとの世界では偽硬貨扱いされる。記録によると、1000年ごとにもとの世界とのリンクが強くなるらしい。
イデア
概念と想いの魔法。失われた魔法とも。通常の魔法の理論とはかけ離れており、ほぼ別物。どちらかというと超能力に近い。星空のような不定形のものもあれば、文字が浮いているものもある。要はソシャゲのエフェクトのような見え方。なお、イデアはイデアを出せる人にしか見えず、人によって見え方に差がある。それぞれに継続時間が存在し、継続時間を超えての連続した使用はできない。継続時間に達したときはめまい、吐き気などの不調が出る。
年老いた使い手が殆ど存在しない。その理由は「イデア使いが概して短命だから」。イデア使いは基本的に50年生きられず、早ければ30代半ばで寿命を迎える。使えば使うほど寿命が縮む。
【町に怪奇が現れたら】
異世界転移
異界のゲートが現れてから信じられるようになった都市伝説。異世界という新天地に行けばチート能力を得ることができるという内容。半分間違ってはいない。
この都市伝説のおかげで多数の人が行方不明になっている。
呪法
東レムリア、特に春月市をはじめとする東レムリア半島の土着信仰による魔法の一形態。ただし、そのエネルギーの流れや土着信仰による精神作用で魔法とは決定的に違っている。
使われ方は主に対生物。ただし、町や村に対しての使用も可能。生物の体や精神に悪影響をを及ぼす、まさに呪いである。その一方で、自分の体の体温をわざと下げて索敵を逃れるなどの使い道も存在し、応用は案外幅広い。呪法使いは基本的に精神的な強さが求められ、同時に精神が衰弱している場合が多い。魔法との併用は不可である。
鳥亡一族
鳥亡村の民。付近に住む人種より圧倒的に白い肌、青い眼、藍色の髪を持ち、体格に恵まれる者が多い。鳥亡に伝わる呪法を使いこなす者もいる。例外なくイデア能力への適正を持つ。
様々な異世界の人間と交配した結果、レムリアに住む人間の中でもかなり特殊な遺伝子を持つ。異世界とのつながりは間違いなく強く、異世界転移の都市伝説の要因。また、村民たちは独自の血統管理を行っている。
不規則な遺伝子のたまものか、老化が遅く長生きする者は200年ほど生きる。それはイデア能力に覚醒していない者の話であり、覚醒していれば老化は遅いが寿命は大幅に縮まり、50年~70年ほど(一般人と同等だが衰弱が激しい)となる。
17年前に彼らの住む鳥亡村が滅びており、5章時点での生き残りは6名。
【克法ロジックパラドックス】
燃料用人間
青色の鉱石の枯渇を受けて造られた、または改造された人間。専用のバイオリアクターに入れることで生体エネルギーを他のエネルギーに変換し、青色の鉱石を充電できる。
転生病棟
錬金術研究所。
アイン・ソフ・オウル
転生病棟の錬金術師10人。変態。