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Xmasの贈り物  作者: 紅玉
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6

冬なのに、暑い。汗もかいている。

「私、先輩のこと好きなんです!!もも、もしよければ一緒にデ、デートしてくれませんか?」

スノーマンは明が告白までするとは、予想外だった。しかしこの時、グッと拳を握りしめていた。

「パッションをぶつけたーっ!!男らしいぞ、明!!!」

明は言ってしまったんだと、チケットを差し出している震える手を見つめる。

「…僕なんかでいいの?」

「へ?」

少しの沈黙が、明には長く感じられていた。駄目かと思った。でも、今、何か嬉しい事を言われたような…。

「あの…デートしてくれるんですか?」

「うん、こんな僕でいいんだったら」

明は、ポカーンと口を開けた。願いが叶ってしまった。

スノーマンが隠れていた方を向く。そこに、スノーマンの姿はなかった。

「スノーマン…」

明は呟いた。願いが叶ったから、消えてしまったんだ。願いが叶って嬉しいはずなのに、何だかちょっぴり寂しかった。

…ありがとう、スノーマン。

「あれ?でも、それって、有効期限切れてない?」

先輩は、手に持っている明のチケットを見て言った。

「えっ!?」

明は、急いで確認する。

「ああっ!!あーっ!!!」



 歩いていたスノーマンは、野良犬と出会った。見つめ合う二人(?)。野良犬は片足を上げた。スノーマンの雪の体に湯気があがる。

「あっ!てめぇ、引っ掛けるんじゃねぇ!!溶けんだろ!!やめろー!!!」



垣沼明編・終

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