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『本当に良いのか?』

「何が?」

『お前は人であり、人ではないものになるんだぞ』

「別にそうなってもいいから、するんだよ」

『お前は変わってるな』

「よく言われる」


『……愛している』

「どうしたの、急に」

『一言ぐらいは愛を囁いてもいいものだろう』

「……彼方あなたらしくない」

『褒め言葉として受け取ろう』


「ねぇ」

『なんだ』

「私って何歳まで生きるかな?」

『私が死ぬまでだ』

「私って老いないのかな?」

『私が望まない限り老いない』

「私って死ねるのかな?」

『私が望まない限り死なない』

「そう」


『お前は我が半身となるのだ。

 人よりも力があり、知恵がある。

 人の時間から外れ、老いも死も私が望まない限りない。

 それが我がつがいとなったお前の運命』


「じゃあ、私は化けモノか」

『化け物ではない。我が番だぞ』

「他人が見たら、化けモノだよ。

 あぁ、でも、使い道を変えれば、英雄か」

『使い道?』

「力の使い道。

 勇者の力も使い道を変えれば、魔王になる。

 それと一緒」

『お前は英雄になりたいのか?』

「むしろ、なりたくない方。

 でも、彼方の番になるのだから、それなりの役割は担うわ」

『それは頼もしいな。

 お前は一体何になるんだ?』


「私は……」






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