「狙撃」「近距離戦」「紫色の瞳」「佇まい」
「狙撃」
機械の様に 正確に
痛みを感じない私は自動式機械
心の通気口は君が空けた
だから 君は
痛いのは君の方だろうと気遣う
君が痛いのならば 意味がない
痛覚をOFFにしてまで 手に入れたのは
宇宙の外よりも分からない 君の何かか
君の意思表示は きっと 聞こえづらい
風圧さえ邪魔だ
だから 太陽がなくなるまでには と
いつも考えていた
「近距離戦」
目立つ君は いつも強気だ
だからだろうか
どう話しかけようか
いつも 考えていた
頑張る君は いつも前向きだ
だからだろうか
奴よりも近距離戦になるのは
誰だろうか
ずっと 考えていた
「紫色の瞳」
瞳には紫が映る 紫陽花の季節には 間に合うかな
次の季節でも 良いのだろうか 君に会うのは
舞い戻った君には 別の目的が
広がっていく宇宙では 遠すぎる
また今度と 出会いを先延ばしにする私
きっと最後から一番目 この保険は誰のためかな
突然 消える君は 突然 現れる
待っているのは 私だけではないのかな
「佇まい」
第一印象 第二の印象 そして
全ての印象が プラスになる君
私がそう思っている だけかな
数十個以上 好きなところを箇条書きにしても
まだプラスなことだけ 不思議かな
君を観察する すると その佇まいが際立つ
完璧 どうしてかな




