第11話
白瀚がいる異界に来た3人。
「おお!来たね!ってあれ?知らない顔がいるな~」
「初めまして。依田亮です。」
白瀚は何かを考えている様子で亮に顔を近づけて観察する。
「俺の顔になんかついてますか?」
「いいや。何もないよ。」
笑みを浮かべながら顔を離す白瀚。懐から茶色のゲートスフィアを取り出した。
「異界にはそれぞれ"王"がいる。いない場合もあるけどね。」
「王?」
「王っていうのはその異界で一番強いやつのこと。王になると力がもらえたり元々持っていた力が強くなったりする。そこで、今からこの異界に行ってほしい。」
白瀚は紅輝に茶色のゲートスフィアを手渡した。
「この異界には王がいる。危なかったら帰ってきてね。」
「一緒に来てくれないの?」
「今回は3人て行ってほしい。」
各自準備をしてゲートスフィアを割った。3人は茶色の光に吸い込まれていった。
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コロコロコロっっ………………カツンっ
「痛っった!!」
顔に小石が落ちてきた紅輝が大声をあげて目覚めた。
それに釣られて目が覚める柳田と亮。
「ここは……」
周りを見渡した柳田が声を出した。
3人がいる場所は山と山の間、渓谷だった。簡単には登れない程の深さで、壁の一番上にはネズミ返しの様に地面が突き出ている。
「どうやら、このまま進むしかないみたいだな。」
亮が前を指差しながら言った。後ろにも進めないことはなさそうだが、岩がそこら中に転がっているような道で、とても前へ進むのに気が向かなかった。
仕方ない。3人は覚悟をして前へ進み始めた。その時、
ベチャベチャ
という音と共に上からドロドロとした透明の液体のようなものが落ちてきた。
3人が上をゆっくりと見上げると、そこにいたのは、、
丸い体から先端には頭、側面から棒のような足が何本も伸びて壁に引っかけている。体の先端に付いた頭には目が2つ、牙がびっしりと生えた口。口からは涎が垂れ、3人の前へ滴っている。
「先輩…白瀚から新しい武器、貰った?」
紅輝がそう尋ねると柳田は一本の刀を出した。
「あぁ、持ってるぞ。」
「それ使って、今からこいつを倒します。」
白瀚はこの異界に来る前に柳田に新しく武器を渡していた。少し長めの刀だった。




