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友達できた。

僕は平田(ひらた)(むすぶ)は人造人間だ。

アルファの父に恋に狂ったベータの母が勝手に作り出した人間だ。

好きな人の口付けで手に入れたその人の血と皮膚片で作られた精子と狂った母の造った卵子で生まれた。

暖かな人の腹の中ではなく、無機質な培養槽の中で育った。

それで生まれた僕は天才児だった。

五歳を超える頃には、その母と会話をして、母が好きな人である父から逃げる作戦会議をしていたくらいだ。

八歳で父に母が捕まるまで、母との逃亡生活が続いた。

逃亡生活をやめて、普通の八歳児になろうと思ったら、僕は他の子供と違って、頭が賢すぎて、遊べなかった。


他の子と遊べなくてつまらなさそうにしていた僕に、父はファンタジーRPGオンラインゲームを紹介した。

ヒーラという名前で登録した。

とっても楽しくて気が合う友達ができた。


友達はエアーイという名前の男の子だった。

僕と同じ八歳児だそうだ。

エアーイはとても賢い強いやつだった。

そしてとても強く一人でドラゴンを狩っていた。

けれど、二人以上のチームでしか狩れないモンスターやイベントは全然できてなかった。

ネットで調べるとチームを組んでみたが協調性がない、ついていけないとと書かれていた。

エアーイはフレンド申請をすれば必ず登録してくれることで有名だった。

さらにチームでしかできないイベントの誘いも必ず乗ってくれると書かれていた。


最初にフレンド申請した人がエアーイでその時、エアーイがネットで有名なことを知らなかった。


最初はフレンド申請を受け入れてくれる人が何でこんな有名なんだろうと思っていた。

チームを組んで、一緒にクエストを攻略した感想は、最高だった。

エアーイと息ぴったりだった。

きっと誰とでも相性がいいから有名だったんだと思えば、実際ネットに載っていたことは逆だった。

誰かの嫌がらせかと思ったら、ただ単純にエアーイの行動に僕がついていけてるだけだとすぐにわかった。

逆に僕の行動にもエアーイがついてきてくれる。

コツさえ掴めばすぐに攻略して、僕達はトップランカーになった。


ただ他の人はついていけないようで僕達は二人でチームを組んで冒険していた。

「エッちゃん、あっちにカーンバルクが逃げた。追い込むから回り込んで」

「わかった。ヒーちゃん」

そういう感じの間柄だ。


ゲーム以外でも俺は遊びたがったが、エッちゃんは外で遊べる体ではないからと断られていた。

それでも、他のオンラインゲームも一緒にやってくれる。

気のいい唯一の友達になっていた。







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