風
掲載日:2021/06/11
窓を開けると
爽やかな風が部屋をふきぬけた
外を眺めると
昨夜の雨が嘘のように
晴れ渡っている
今日は 何も予定がない一日
そうだ
お気に入りの帽子をかぶって
龍が住むという伝説の池まで散歩に行こう
外に出ると
日差しは少し強いけど
風は心地よい
ラベンダーが風にふかれゆれている
風がラベンダーの香りになって
色までラベンダー色になっている
山々の木々が緑の色をきそっている
風が木々をゆらしダンスをしている
葉が風にふかれ
音楽を奏でている
色とりどりの紫陽花が
昨夜の名残の雨粒に
太陽の光を浴びてキラキラと
光っている
カタツムリがのんびりと葉っぱの上を散歩している
池に着くと
親子が池の鯉に餌をあげている
鯉の口が無数に水面から出てパクパクしている
私はそこから少し離れたベンチに座り
水面を眺めながら心地よい風に
汗ばんだ肌を涼ませていた
どこからか鈴の音が聞こえる
舞の練習でもしているのかな?
龍の伝説の話は
おばあちゃんから聞いたな
神社の巫女と龍の化身の悲恋
でも
おばあちゃんはニコニコしながら
お母さんは家を出ていたから会えなかったけど
おまえは きっと逢えるよ
って 言ってたな。
一陣の強い風が吹いた
池の水面が波だった
その時
水面から緑の鱗が、、、




