表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/51

筆頭魔導師

 口を開こうとしたその時。

 バァァアン!!!

 と荒々しく扉が開かれる。


「エルちゃんは居るかしら!」


 アルマ(アルジェント)が入って来た。


「...え?あ、はい。」


 以前とのイメージの違いに驚き、つい間の抜けた返事をしてしまう。


「治療はしてもらった?もう大丈夫?

 あ、そうそうあのバカがゴメンね?

 今度しっかり埋め合わせをするわ!」


(おぉぅ......まくし立てるように喋りますね。

 近所のおばちゃんを思い出します)


「それでね?今日は貴女に紹介したい人がいるのだけれど、予定は大丈夫かしら?」


「え〜っと?」


 状況が掴めず、混乱してしまう。



(あ、これはもしや偶然にも助け舟が来た事になるんでしょうか。

 大司教と話すにしても逃げるにしても、緊張と恐怖で「ちょっと今は無理」な状態でしたし。

 とりあえずここは、話に乗っかって離脱しましょう!)




 ──────


 訳も分からぬままアルジェントに連れられてやって来たのは、街の隅にある一軒家。


(今度は何事でしょうか。厄介事で無ければ良いのですが。)


「おじ様!連れて来たわよ!!!」


 私に会いに来た時と同様に荒々しく扉を開く


「......相変わらず行動が早いなお前さんは。」


 そこに居たのは、呆れたような声音で私達を出迎える老爺が1人だけ。



「ありがとう!」


「褒めとらんわい。それと、『扉はゆっくり開けろ』といつも言っておるだろう。壊れたら請求書を叩きつけるぞ。」



(老爺の反応からして、アルジェントのテンションの高さは今日だけ特別。というわけではなさそうですね。)


 私は2人の関係性が気になり、じーっと見つめる。


(アルジェントがあんなにテンション高いなんて、このお爺さんには何かがあるんでしょうか。)



「紹介するわ!この人は筆頭魔導師なのよ!」


 私の探る様な視線に気づいたのか、紹介してくるアルジェント。


「おぉ......は?今なんと?」


「筆頭魔導師よ!皇太子や魔法士団の団長にも指導をした事があるこの国で1番凄い魔導師なんだから!」


 まるで自分の事のように誇らしげに語るアルジェント。


(また1人、大物が出て来た...この領地はなんなんですか?修羅の国なんですか?)


「......“元”が抜けとるぞ。何度も言っておるはずじゃが?」


 眉根を寄せる老爺


「私は、1番凄いのはおじ様だ。って今でも信じてるもの。役職じゃなくて通称として呼んでるの!それに、私だって何度も言ってるわ!」



 ムッとした顔をして、使い込まれた机をバンバン叩いている。

 感情を隠そうともせず言い返す彼女の今の姿は、まるで子供のように幼く見える。


(大人っぽいイメージが強かったのですが......こんな可愛らしい一面があったとは思いもしませんでした。)


「ふん。頑固者め。」


「それはお互い様でしょう?」


(ふむ?なんだかよくわかりませんが、良好な関係という事ですかね?)


「ところで、何故私は此処に連れてこられたんですか?」


「あ、そうだったわ。ねぇ、おじ様。

 この子にも貴方の研究成果を教えてあげて欲しいの。」


「なんじゃと?」


 じろり、とこちらに目を向け、


「駄目だ駄目だ。こやつ下手をすれば皇族に迫る魔力を持っておるでは無いか。危険だ。」


 アルジェントの意見を一蹴する。


(おぉ、今の一瞬で私の魔力量を見極めたんですか。

 私ですら、まだぼんやりとしか把握出来ないのに。凄いですね。

 でも指差すのはやめてほしいです。)



「大丈夫よ!」


 なおも意見を曲げないアルジェント。


「......そう思う理由はなんじゃ。」


「勘よ!」


 ふふん。と鼻を鳴らすように自信に満ちた表情を浮かべる。



 今現在2人が話をしている内容の中心は私であると思われる。

 にもかかわらず。何故かろくな説明も無く、置いてけぼりのまま話が進められている。


 だが、これだけは言える。

 そして多分、今私が抱いているこの気持ちは目の前のお爺さんと同じなのだろう。


(何言ってんだこの人)

(何言っとんじゃこやつ)


 アルジェントに白い目を向ける私と老爺。


(アルジェントって......テンション高い時はアホの子になるんですね。

 まぁ、徹夜テンションでやらかした事くらい私にもありますから、平常心を取り戻しても深く突っ込まず、そっとしておいてあげましょう。)


「......まぁ、良かろう。」


「暴走したら責任を持って儂が始末しよう。」


(何か急に怖い事言い出したんですけど。

 というか、何故私には選択権無いんでしょうかねぇ?

 んん???)


「......ア・ル・マ?今度。ご飯、奢ってくださいね?」


「え?」


「奢ってくださいね?」


「う、うん。わかったわ。」


 圧をかける私と押し負けるアルジェント。



(まったくもう。多少のわがままやら要求なら応えてあげる度量はあるつもりですが、勝手に命懸けの事柄に巻き込まれるなんてたまったもんじゃないですよ。

 ご飯くらいで許すんですから感謝して欲しいです)

評価ポイント合計

186pt

ポイントちょっと増えてた。

嬉しい。


次回は作者が書きたかった回なのですが、その前置きとして今回の話を書きました。


追記

違和感が拭えない...

何処が悪いのか分からんけど、なんか違和感。


アドバイスよろしくお願いします

(他力本願)


アクシデント発生

またデータ消えました。

いつものより多く書いてた分、ショックがデカい。

やっとショックから立ち直ったばかりなので、まだ時間掛かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ