宿屋
※不快だと感じるかもしれない表現があります
※現実との混同なきようお願い致します
※あくまで主人公の考えです
納得してないけどわかった。とでも言いたそうにしているギルド員や冒険者の方々を無視して、ギルドマスターに部屋を貸してくれた事に対し感謝を述べ、もうやる事は無いか確認したところで宿屋に向かいます。
いつまでもギルドにお世話になる訳には行きません。
貸し借りは面倒事の元ですし。
宿屋は対価にお金を払えば良いですし。
それに何より、美味しいご飯です!
美味しいご飯。どんな物なんでしょう。
やはり異世界情緒溢れる感じでしょうか?
今から楽しみですね。
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期待を裏切られました。
出てきたのは普通の炒飯です。
まぁ、私が勝手に期待して勝手に失望しただけですし、仕方ないですね。
ちなみに炒飯を伝えたのは昔の「勇者」を名乗る変人だったそうです。
勇者を名乗る割に、誰かを護った訳でもなく、強い訳でもなかったみたいです。
ただただ旅をして各地を転々としていたと言われています。
ただ、大した力も無いのに旅をしていた事と、行く先々で勇者を名乗っていた事から、度胸と無謀さは勇者そのものと言われていたそうです。
本人はそれを知ると認めてくれた!と大喜びしたと言う話も添えて笑い話として語り継がれているそうな。
ちなみに黒髪黒目で変わった見た目が災いし、邪神を信奉する魔族に酷似していることから幾度となく捕らえられ、あまりにも弱いのですぐに疑いが晴れるというのがルーティーンとなっていたとも。
ただ、料理に関しては彼の右に出る者はおらず、様々なものを生み出し続けて生涯を終えたそうです。
また転生者。いや、転移者ですかね?しかも勘違い系でおバカなイメージしか浮かばない。
笑い話として語り継がれている。って、子々孫々でバカにされとるやんけ。おい。
はぁ...
既知の料理だった事は残念ですが、味は大満足です。
前世のよりも美味かったので秘訣があるのか聞いてみたのですが、なんと魔物の素材を使っているとの事。
魔物素材は安く仕入れられて、美味しいから客の評判も良いみたいです。
私としては、これほど美味いならもう少し宿屋の料金あげてもいいと思うのですが。
それに、客が冒険者らしき人ばかりなのも気になります。
そんな疑問をぶつければ、魔物素材の料理は人気が無いそうです。
店主さんも、私と同じような疑問を持ったらしく、道行く人にに聴いたところ
『自分の家族を奪い喰らったモノなぞ口に入れたくも無い』
と返され、店主さんは殴られたような気分になり、見せないように一般の宿屋から冒険者用の宿屋へと転向した。と
ん〜。分からなくもないです。
家族が殺されたならば、喪失感は計り知れませんし。
喰らったと言う事は、その魔物を口に入れた瞬間家族を喰らったも同然。だと思ってしまうのでしょう。
まぁ、私はそれでも食べるんですけど。
美味いもんは美味いですし。
それに世の中は弱肉強食が正しいですし。
人間が特別なんて思ってる時点でもうアウトでしょう。
まぁ、その傲慢さが人間らしいですけど。
動物も植物も、果ては同族の人間でさえも...
他の命を沢山奪って来たのに、いざ自分の番が来たら喚くとか……醜いにも程がある。
昔、誰かが言ってましたね。
【人類みな平等】
私は、"命は"平等。だと思いますけどね。
……せっかく美味しいご飯なのに余計な事を考えたせいで、不味く感じますね。
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最初の頃・なんか話書きたい気分。自己満足で書こっと。
書き始めた頃・うぇーい!読み専だったけど、書くのも割と面白いな!
途中・なんかポイントとかブクマ気になってきた。なんだこれ。
途中2・あぁ、承認欲求やんけ(ググッた)
途中3・アカン。感想も欲しなってきた
途中4・アクセス見たけど、読んでくれてる人400人近く居るやん。しかも何度も読んでくれてるっぽいし。やば嬉し
途中5・承認欲求収まってきたな。
今(現在進行形)・今度はなんか後書き書きたくなってきた