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処刑について

※ちょっと長いです

 ギルドマスターと話し合った結果、公開処刑は昼頃に行うことになりました。

 何故昼に行うのかと言うと、太陽が中天に来る頃が縁起がいいとのこと。

 詳しい話を聞くと、

 この国はブライト皇国。

 国の名前は太陽にあやかっているみたいです。



 昔。太陽は神であり、『神(太陽)の居ない時(夜)に行うならば悪しき事である』と言う言い伝えがある。みたいです。

 そして皇国の民達は、罪人ならば神の御許に裁くべきという考えが少なからずあり、特に皇族の方々がその傾向が強い。らしいです。

 今では夜を照らす月も神聖視されていますので、夜がダメ、と言う程でもない。らしいです。


 と言う話を教えてくれたのは受付嬢(世話焼き)さんとは別の受付嬢です。

 元宗教国家の住人で信者の1人だそうで。

 言葉の端が不確定なのは、話半分に聞いてたからです。

 だって話長いんですもん。

 子守唄かよってくらい眠くなります。

 子供がそんなに聞き取れると思ってるんですか?

 それに、個人的な意見ですけど。宗教って怖いイメージしかないから関わりたくないんですよね。



 皇族が信心深いのは、他を圧倒する程の炎魔法を扱えるから。と、ギルドマスターが補足してくれました。

 噂では太陽をつくる事ができると囁かれているみたいです。……どんな核兵器種族ですか。

 人間兵器と言うべきものが、一族として存在している。と?

 怖すぎでしょう。


 ……なんで私はこの国の事を知らなかったんでしょうか。

 国名も初めて知りましたし。

 なんかやたらと魔法を鍛えてた事は覚えてますね。

 ……わかりません。


 まぁ置いといて。

 一時的に、私は王子(皇子?)の婚約者となってましたよね?

 という事は、戦闘種族の仲間入りをするところだった。と?


 お父様には悪いですが、逃げて正解だった気がします。

 無いとは思いますが、皇族とは関わらないようにしましょう。

 くわばら。くわばら。



 あと公開処刑ですが、てっきり私がやる事になると思ってたんですが、死刑執行人がいるみたいです。

 で、私がやる事は処刑内容を決めることだけみたいです。

 まぁ、良く考えれば子供に処刑させるとか普通にありえないですよね。



 処刑内容ですか……う〜ん。



「同情の余地が無いですから、刑罰は重くする事は確定ですが。間違っても民衆がアレに味方したりしないように罪状を述べてから処刑すべきでしょう。

 すぐ処刑したら被害にあった方々が浮かばれないですし、遺族の気持ちも晴れないでしょう。処刑が長引くように.....

 まず罪状を公表して、民衆に石を投げる許可を出し、暫くしたら、玉とモノをハンマーで潰し、死ぬまで槍で突いて処刑。ですかね?」



 私の考えを伝えると、ギルドが静まり返る


 え?ダメでしたかね?


 私が困惑していると、頭に大きな何かが乗っかってきました。


 !?

 なんだ。何かと思ったら、ギルドマスターの手でした。

 ...いや、何故このタイミングで?

 しかも、ギルドマスターの強面な顔が慈愛に満ちた表情になってます。...いや、だから何故??

 隣に居る受付嬢を見れば顔を手で覆い隠し、目じりに涙を浮かべています。...だから何故???

 周りを見れば、冒険者達もほとんどが受付嬢と同じ状態に。昨日怯えてた人達まで...何故?


 あまりにも訳が分からないので、直接的に聞くと

 いわく、普通に育った子供はそんなに達観していない。

 いわく、捕縛劇で見せたあの身のこなしや知略は生きる上で必要に迫られたのだろう。

 いわく、いつでも俺達が力になる。

 との事。


 ふむふむ。なるほどなるほど。




 って違いますけど?!

 普通の子供と違うのは転生者だからですし?

 身のこなしは身体強化魔法だし、魔法は貴族だから魔導書が手に入りやすかったお陰だし。

 知略?...それも割と行き当たりばったりだったし。


 それに力を貸してくれるのは有難いけど、なんか騙してるみたいでヤダ。


 なんか色々と面倒臭いですし、丁重にお断りしましょう。


 でも、『転生者で公爵家の貴族で皇子の婚約者にさせられそうだったから家出した』とか言えるわけないですし……


 ……テキトーに誤魔化すとしますか!

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