慣れないことはするもんじゃない
※ちょっと長いです
※会話多めです
尋問の為の準備が整いました。
縄を解き、冒険者とギルドマスターの皆で武器を構え、囲んだ状態で叩き起します。
「おはようございます。」
「んぁ?…ひぃっ!?」
「…(今コイツ武器じゃなくて私に怯えましたね?)あなたにお聞きしたい事がありまして」
「なっ、何も話す事なんかねぇよっ!」
「(はい無視無視)近頃、この付近で女性の方が襲われる事案がありまして。被害にあった方は5人。乱暴された後、皆一様に殺害されていました。」
「俺はそんなの知ら「知らないはずないですよねぇ」
「だって全部貴方がやったんですから。」
まぁ犯人じゃなくても身近な事件なんですから知ってなきゃおかしいんですけど。
「しょっ、証拠はあんのk「それがあるんですよねぇ……」
「な、そんな訳ないだろ!俺は証拠なんて!…ッ」
「証拠なんて?なんです?早く続きをどうぞ?」
「てめぇ、嵌めやがったな!」
「いやぁ、今のは勝手に自爆しただけでしょう?証拠は本当に有りますし?」
「何だと?ハッ!持ってこれるもんなら持ってこいよ証拠とやらをなぁ!嘘だったらてめぇは冤罪をかけた悪人だぜ?」
そんな訳無いでしょう。何を言ってるんでしょうかコイツは。
ネジが足りないんじゃなくパーツが足りないんじゃないです?
そもそも今ので犯人である事が確定しましたし。
これ以上は必要無いんですが、トドメを刺しときましょうか。
後でグダグダ言われるの面倒ですし。
「ええ、では来てもらいましょう。被害者の方に。」
「.............................は?」
「ケイトさ〜ん。こちらに来てください。」
おずおずと歩みでるのは、化粧は薄く、目鼻立ちの良い20歳くらいの方です。
恐ろしいのかふるふると震えています。
「こちら、貴方に乱暴され殺されかけた方です。見覚えがあるでしょう?」
「な...............なん........」
「"なんで生きてる"ですか?それとも"殺したはずだろう"ですか?」
絶句しているところへ追い討ちをかけるように、満面の笑みを浮かべます。
「実は私が助けたんですよ。
偶然、息を引き取ろうとしているところに遭遇しまして。
聞けば襲われた後に口封じに殺されたというでは無いですか。
なので当たりをつけて、警戒していたんですよね。
気絶してる間に確認して貰いましたので間違いありません。」
「...........クソがァァァァァァァァァッ!!!」
ゴミルスが襲いかかってきます。
先程、縄は解きましたが短剣は奪ったので丸腰です。加えて何も考えていない雑な突進です。
単細胞というか、馬鹿ですねぇ。
身体強化をして3歩で跳び、ライダーキックよろしく顔面に蹴りを叩き込みます。
ゴミルス自身も突進していたからか予想より吹っ飛びましたね。
あぁ、そう。ケイトさんですが
『ステータス』
名前 :カイト
性別 :男
年齢 :26
種族 :人族
状態 :喪失感、怒り
スキル :窃盗5、逃走2、毒耐性4、剣術3、盾術2、
称号 :元義賊、正義漢
はい、お察しの通り変装した門番さんです。
何故ゴミルスが気づかなかったかと言いますと、被害にあった方はカイトさんの双子の妹であり、そっくりな双子(多分、一卵性双生児)で2人共に美形です。
ですが、さすがに性別が違うと女装しても違和感があるので、受付嬢さんをはじめとする女性達にカツラ、服、化粧で小さな違和感を消してもらいました。
双子とはいえ男と女なのですが、カイトさんは生来身長が低く、被害にあったケイトさんと身長は同じ丈みたいです。
なんですっけ?なんか、あの……なんちゃら症候群みたいな……まぁそれは置いといて...
一悶着あった時に、心配する理由を聞くと妹が事件の被害にあい、遺体になって帰ってきた。と重すぎる話をするので、それとなく、疑わしい者が居る事とその者の容姿を告げ、仕事が終わり次第ギルドへと向かうようにと言っていたのですが…。
ギルドへ向かう途中で私が告げていた容姿の男が路地に入っていくのを見て怪しいと思い、後をつけた。
というのが今回の件のあらましです。
既に冒険者含むギルド員全員に告げ、作戦も手伝って貰いました。
まぁ、つまり。先程の事ははったりで、私は誰も助けてないですし、偶然遭遇もしてないです。
それにしても…きちんと聞いていれば、すぐボロが出るガバガバの作り話と理論武装だったのに、それに気づけないほど焦っていたんですねぇ。
まぁ、わざと威圧感を与えていたんですが。
門番さんは改めて現実を突きつけられ、気持ちの整理が追いついていないようです。
……私は、その気持ちはまだ知らないのでかけるべき言葉がでてきません。
「おば、おまえぇ、じぇっだい...ごろじでやる...ッ!」
……そういえばまだ終わってませんでした。
歯が何本か折れたせいか痛みによるものか、きちんと喋れていません。
この期に及んで、尚も逆ギレし叫んでいます。
そんな彼に私は、にっこりと嗤いかけて
「できるといいですね。応援してますよ。」
と言い思い切り、身体強化をかけ金的を殺ります。
ぐしゃりと何かを潰した感覚が伝わってきました。
断末魔の如き絶叫をあげるゴミルス。
「ギルドマスター、処分を決めました。
明日、公開処刑します。」
「分かった。」
私を見る周りの目は、
期待の眼差しが4割くらい(恐らく冒険者として将来に思いを馳せている。とかでしょう)
涙ぐんでいる者(被害にあった人に同情でもしているのでしょうか?)が女勢のほとんど
異質なモノと警戒している者が1割
怯えているのが2割
今回の件、私にとってはステータスを見て前世の知識を活用しただけですが、傍から見れば鋭い観察眼と先を見通す能力があるとしか考えられないでしょうし、それが経験を積んだ大人ならまだしも、年端もいかない子供がやってのけたら、まぁ、仕方ありませんよね。
……今更、やることが増えたってもう狼狽えませんよ。
それより、もう。
そこはかとなく疲れました。
日がとっぷりと暮れてしまっています。
もう宿屋のご飯残ってませんよね。
もう、眠い……
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話に違和感ある。とか
こじつけ感が凄い。とか
後出しジャンケンかよ。みたいな感想を抱くと思います。
大丈夫。作者も思ってます。
今回の話、書いてる途中で寝落ちて起きたら
全部消えてて……ショック受けながら書いたのでちょっと雑な感じというか(言い訳)
そもそも伏線散りばめんの難しくね?とか
伏線をまいて上手く回収できる作家さんはほんとすげぇなぁ...って思いながら……
かなり雑になってしまいました。ほんと〜うにすみませんでしたァァァ!
伏線とか向いてないんすよ多分(作家として致命的)
書き終わった後にサブタイ見て、
過去の俺が未来予知してる!的な事を考えるレベルの思考能力に落ちてる(二徹目)
以上、作者の愚痴でした。
きっといつか書き直します(投槍)
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