我、断罪す
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ちょいちょい増えていってるの嬉しい⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*
身体強化で下手人を引き摺りながらギルド内へと入ります。
「こんばんわ。また来ました。」
「こんばんわ。どうかされましたか?」
「実はこのゴmっん"ん"!!この人に襲われまして、どう処分すればいいかな?と。」
「...少々お待ち下さい。」
例のお節介な受付嬢さんは目を見開き下手人を一瞥し、早足気味に奥へと下がって行きました。
私は振り向かずに、
「門番さん。見た事全てを証言して下さいね。」
「は!わ、わかりました!」
まだ怯えているようです。
やっぱり納得いきませんね。
私には門番さんに危害を加えるつもりも理由も、さらさら無いのですが......
確かにやり過ぎたかな。と思わなくもないですが、あの場ではアレが最善だったと思うんですよね。
仮にも相手は殺すつもりで来てるのだから、多少過剰になっても仕方ないというか...
相手は犯罪の常習犯だから遠慮は要らないと言っても、さすがに殺す訳には行きませんし。
そもそも捕らえる前提だったので、殺さず気絶させた私は大金星じゃないですか?
そんなことを思っていたら、私をすっぽり覆う影が。
デジャヴを感じます。
もしやさっきの方でs
でっっっっっか
「でっっっっっか」
思わず声に出てしまいましたが、仕方ないと思います。
だってさっきの熊のような方よりも更にでかい図体をしているのですから。
タイミング的にこの人がギルドマスターなんですよね?
今度は3メーター越え(目測)ですか……
ここまででかい人ってあんまりいないと思うんですけど。
巨人の末裔だったりしません?
今日だけで、同じ場所で、2人も出会っちゃったんですが?
類は友を呼ぶ的な物ですか?
それとも血縁者だったりします?
「お前が襲われたって奴か?」
「あ、はい。そうですね。」
この単刀直入な感じ、血縁者ですね。
「話を聞きたいんだが、大丈夫か?」
...大丈夫???
……あ!襲われたから怖くないかって事ですかね。
まぁ、普通はそうですよねぇ。
それにしてもこの常識ある感じ、血e(以下略)
「はい、大丈夫ですよ。心配して下さり、ありがとうございます。」
「ん。じゃあ聞こう。」
そう言い、ギルドマスターはその場に座り込みました。
……ん?んん???
「ここで話して良いんですか?」
「良い。聞かれたくないなら人払いする。
初対面じゃ信用出来んだろ。
被害にあったのに秘匿されたら困ると思うのは皆同じだ。」
口数少ないというか言葉足らずなのに、伝わってくる配慮っぷり。
溢れる優しさを感じながらも事の顛末を話していき、門番さんに証言をして貰うとギルド内の空気が重くなった様な錯覚に陥ります。
「よく分かった。国の法に則るなら犯罪奴隷で決まりだが。
此処は冒険者ギルドで、コイツもお前さんも冒険者だ。
処分は被害を受けた側が決めていい。」
「……では、コレに聴きたい事があるのでその結果次第で処分を決めます。」
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