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初報酬

 門番の方々と一悶着ありましたが、無事間に合ったようですね。ギルドはまだ開いています。

 1度入ってきた時と同じようにゆっくり歩きながら受付に行きます。気が逸つているのか少し小走り気味ですが。


 いい意味でお節介な受付嬢がこちらに気づき、パッと明るい顔をした後、いかにも怒っていますという顔になりました。


 私はそれを見て対照的に笑顔を浮かべつつ


「クエスト終わりました。」


 と言葉と共にスライムの核10個を受付に置きます。

(手が小さいからこれだけしか持って来れなかったんですよねぇ...)


 受付嬢の顔から表情が消え、動きが止まりました。

 2拍遅れて再起動したように動き出し私とスライムの核を交互に2度見3度見し


「えっと……クエスト報酬の2000ブロズです。」


 戸惑いつつも報酬を渡してくれました。

 うんうん。わかります。


 ギルドに登録したばかりの新人(しかも子供)が詳しい説明を受けずに出て行って、苦戦した様子も無い状態(無傷)で帰ってきたら驚きますよね。

 しかもクエスト2回分をこなして来たから余計に。


 うん。私ですけどね。



 それはさておき、この世界で初めてお金を稼いだ瞬間です。やはり嬉しいものですね。



 そんな風に感動に浸っていると、私を覆うほどの影が出来、

 何事かと後ろを向けば

 熊のような男が...



 でっか。


 え?ほんとにでかいですね?!

 私は確かに子供ですけど、多分100センチは有りますよ?

 もしかして2メーター超えてるんじゃないですか?これ

 そりゃあ影も出来ますよね。

 天井にある明かりの逆光で良く見えませんが、多分強面な方ですね。

 いや、そもそも何をしに来たんです?この人は



 ポケっとしたアホ面を晒しながら、混乱していると


「嬢ちゃん、どうやって狩った?」


「へ?」



 まさか普通に質問されるとは思わず、アホ面のままアホな声を出してしまいました。



「あ、あぁ。秘密です。冒険者は詮索禁止が暗黙の了解なのでは?」


「む、確かに。言いたくない事は誰にでもある。すまん。」


「構いませんよ。しつこく聞いて来たらぶっ飛ばしますけれど」


「ふは。それは敵わん。大人しく下がろう。」



 いきなり近づいて来て、話しかけて来たのでびっくりしましたが、普通に常識あるみたいですね。

 最初の距離の詰め方が早いですけど……

 見た目に反してコミュ力高いですね。

 私と真逆です。

 頭では色々考えてるんですけど、言葉にしようとすると急に難易度が跳ね上がるんですよね。


 さっきのは考える暇もなかったおかげですかね?

 まぁ、悪くない感じですね。

 ちょっと冒険者らしい感じじゃありませんでした?


 とりあえず今日はもう休みましょうかね。

 受付嬢に美味しいご飯の出る宿屋を教えて貰ったのでそこへ向かいましょう。

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