ダンジョン内攻略【3階層2】
不定期更新―
3階層
3階層を自衛隊が提供してくれた地図を見ながら魔物を狩り歩いていると黒鬼君が話しかけてきた
「なぁ、知ってるか」
「なんですか?」
「自衛隊、ここ撤退したってこと」
「え?」
その言葉を聞いて、驚いた私は黒鬼君に振り返った
「確か5階層まで行ってましたよね、何故に?」
単純な疑問だった。自衛隊は私たちの安全の為に地図を作って提供をしていた。それに暗い洞窟を明るくする為に各所に証明まで設置してくれている。それなのに何故
「ここ以外のダンジョンに移されたって聞いたが、実際は5階層で足止めを食らっていたらしい。しかも、ここだけじゃない、どこのダンジョンでも同じみたいだ」
「それで、ここにいた自衛隊は別のダンジョンの支援に行ったと」
「正解だ」
ここ以外にも数多くのダンジョンがあり、自衛隊が管理兼探索を行っていたが一つのダンジョンに戦力を集中させて5階層を攻略するつもりみたいですね
「ここの5階層には何が居ているのですか?」
「あぁ、ゲームで言う『ボス』ってやつだ」
『ボス』その言葉を聞くと私の頭からβダンジョンの時に戦った自分を思い出した
「その『ボス』っていうのはどんな敵ですか?」
「桜井みたいな【鑑定】持ちが居ないから詳しくは知らないが、大きい兎って事しか分からなかった」
「大きい兎ですか」
「大きい兎だ」
「……」
どんなんだろう
「でもこれからどうします? 5階層まで行ってそれから」
「ん? 何言ってんだ、5階層攻略するにきまってるだろう」
「え!」パァン!
黒鬼君のその言葉にびっくりして、持っていた【白楼】で遠くに見えていた羽角兎を撃ち殺してしまった
「うぉい!? びっくりした。突然撃つなよ」
「私こそ。っくりしましたよ。自衛隊でも攻略できなかった『ボス』を攻略するなんて、頭腐ったのかと思いましたよ。あと、撃った弾は兎に当たりました」
「地味に傷つく言葉を言うなよ。いやな、自衛隊で倒せなかった『ボス』を倒して俺らが先に進んでいく。先に進めば進むほど俺らも強くなる。良い事尽くめだ」
「まぁ、強くなるのは良い事ですから、いいんですけど」
腑に落ちない気持ちを抑え、地図を見ながら歩き先ほど撃ち殺した羽角兎の角を回収する
「このダンジョンって、地図を見る限り入り組んではいますけどそこまで複雑じゃないですし、敵も多くないですよね」
「そうだな、1階層は白兎だけ多く感じたけど探索者の狩り場になってたからそこまで多いって感じなかったな。2階層はほぼ探索者はいてないみたいだし、3階層は俺らだけか。確かに俺らしかいないのにそんなに魔物に遭遇しないな」
「自衛隊の人が狩りつくしたとか?」
「それはわかんねぇ、まぁ、このまま4階層まで行こう」
「了解です」
4階層の階段を目指しながら歩き、寄ってきた羽角兎を撃ち殺したり切り殺し資材を回収していると4階層の階段についた
「4階層の情報ってありますか?」
「あるぞ。4階層は1から3階層の兎が出てくる」
「混戦になりそうですね。気を引き締めないと」
「だな、いくら兎相手でも油断したら怪我するからな」
改めて私たちは気を引きしめて4階層に降りていった
次から頑張って戦闘シーン入れます




